■熊本日日新聞 2019年7月2日(火) 「人権・・・」

 

■菊池恵楓園近くにあった旧菊池医療刑務支所の解体が始まり、自治会長や副会長の言葉が身にします。曰く、

「ハンセン病患者は犯罪を起こすという、誤った認識を世間に定着させた」

(菊池事件と呼ばれている死刑執行の際)「結果的に私が最後の面会人になった。子どもの将来を強く案じていたのが忘れられない」

(86年の支所建て替え時)「隔離政策がまだ続くのか」

 要するに、1960年当時、ハンセン病はうつらないというのがわかっていたのに、隔離政策をやめなかったというのが問題なわけです。

 

■この施設は、「国による人権侵害の証拠」ということですが、小中一貫校(合志楓の森)の建設に伴い、独房の扉や鉄格子は社会交流会館(2021年会館)に移される壮です。