■熊本日日新聞夕刊 2018年7月4日(水) 「ごみ拾い・・・」

 

■今、ネット上では、教育論議が盛んです。曰く、道徳が前近代的で話にならない、それを教科化するなど、もってのほか、教育界がお金の教育をしないから問題なのだ、価値観の多様化にマッチしていない、などと散々言う人がいるのですが、この記事はそれを裏返すものでしょう。

 

 皆さん、ご存じの通り、ワールドカップで日本人サポーターや選手らが試合後のごみ拾いをしているというのです。いつもの光景ですよね。こんないいことを、上記ネット人は一言もいいません。都合のいいことばかり、並べ立てているようです。

 

■私はかなり海外に行きましたが、諸外国はえてして、ごみだらけです。特にひどかったのが、エジプト、インドでした。駅内のレールの上から道路まですさまじいごみです。現地ガイドに聞きました。「なぜ、こうもきたないのですか」と。すると、曰く、「日本人みたいに、そんな教育がないからです。」と。

 日本がきれいとは言いません。本校もごみがかなり落ちています。拾う教育がなされていないのかもしれません。足らないのかもしれません。一番きれいだったのは、マレーシアでした。ここは、公務員としてごみを拾う人がいるし、警察に見つかると罰金が待っています。本当にきれいな国でした。

 

 今一度、この記事を参考に、日本人のよさ、ごみ拾いの精神などを確認していきたいものです。