■熊本日日新聞 2018年1月20日(土) 「昨年・・・」

 

■次の発問でいけます。小6の社会科公民もしくは、中学3年公民的分野の政治学習です。

【発問】一票の格差とは、何のことですか。

⇒政治家(議員)を選出するに当たり、選挙区(都市部と郡部)によっては、得票数が異なり、有権者の1票に格差が生じるということ。

 

【発問】記事では、昨年の衆院選にて1票の格差が1.98倍だったというのです。合憲といっていますか、違憲といっていますか。

⇒2倍未満で、かつ国会で選挙制度改革を行って議員数「0増6減」をおこなっているので、合憲だと高裁が述べた。

 

【発問】これを受けた原告弁護団はガリレオ判決と言いました。どんな判決だったというのでしょうか。今から、ガリレオ・ガリレイって、どんな人か、調べてみましょう。

⇒正しかった地動説を唱えたガリレオ・ガリレイが、聖書に反するという異端尋問で、有罪判決を受けた科学(物理・天文・哲学)者

 

【発問】原告弁護団のいいたいことは何ですか。

⇒投票価値の平等に反しているので違憲である。

 

■1972年は4.99倍、1983年は4.40倍は違憲判決が出され、90年(3.18倍)、09年(2.30倍)、12年(2.43倍)、14年(2.13倍)は違憲状態判決となっているようです。一方で、86年(2.92倍)、をはじめ、2倍を超していても合憲という判決も出ているようです。

 

【発問】皆さんは、国民審査というのがあるのを知っていますよね。この1票の格差をどう考えるか(合憲か違憲か)で、最高裁裁判官を認めるかどうかの判断を衆院選と同時に実施される「国民審査」で判断することができるのです。どうしますか。