■朝日新聞 2016年5月8日(日) 「奇病・・・」

 

■これは、「終わらない水俣病」連載の「公式確認60年アンケートから 上」というものの記事です。最も心にとまった一文はこれでした。

 

「知らなかったとはいえ、魚を売って被害を広めた。そんな自分が負った責任と考えている。」

 

 村上さんは、鹿児島の山中、大口で店を経営されているおばあちゃんです。当時は、水俣から列車が通っていて、行商の方々が水俣の魚を売りに来られていて、この商店にも入ってきていたそうです。

 

■村上さんを始め、多くの方がこの魚を口にしているというわけです。そして、水俣病を発症していくのですが、隠し通したというのです。

 大口は未認定患者救済策の対象地域外なのだそうです。そこで、賠償訴訟に踏み切っていったというわけです。

 

■上記の言葉の重みはきついですね。不可抗力ですよね。村上さんの責任とは、訴訟の原告という意味なのです。ウーン、考えさせられた記事でした。いろいろな水俣病があるのだと思えました。