■熊本日日新聞 2016年4月13日(水) 「大井手・・・」

■「大井手の価値は何ですか?」と問われて、皆さんは何と答えられますか。果たして、新聞の小見出しにあるように、「環境学習に役立てて」でしょうか。

 それもあるのでしょうが、私はもっと地勢(治政)上の、あるいは農業振興策としての農業用水路として考えたいと思ったことでした。確かに、自然もあるかもしれません。しかし、白川堰から取水し、農地を巡らせて、再び白川へと流すという一連の動き、そして、白川の右岸と左岸では、右岸が高かった、つまり、城を守るシステムを構築していた、つまり、南岸に用水路を巡らすことで、城を守れる、もちろん、その前の龍田での迂回路によって、城を守ってきたわけですが(その反面、大水害になってしまった)、二重、三重にわたる治水事業に目を向けるべきではと思うのです。

一の井手、二の井手、三の井手と3本の井手も掘っているわけでして、後者は白坪小のすぐ横を通っている井手となります。歴史学習や地理学習に役立てた方が効果が高いのでは、なんて感じた次第でした。このノート、ぜひ私も入手したいと考えたことでした。周辺の学校としては、大変役に立つものだと思われます。ホタルをぜひ見てみたいと思ったことでした。