■朝日新聞広告 2015年9月24日(木) 「口の中で・・・」

■この表現がまた素晴らしいのです。例えば、こうです。この広告は、葛湯の宣伝なのですが。

「(前略)少し暴力的な気持ちが出てくる。いいから、早く口に!!と。その気持ちを、じらすようにゆっくりとスプーンですくい、ゆっくりと口に運び入れる。すると、・・・ あっ、、、待って。スプーンを口から引き抜く前に、奥歯の付け根が美味しさを察知する。だから、次に備えていたけど、それを超える優しい味に、目がシロクロしてしまいそうになる!(後略)」

■一事が万事、こんな感じです。凄い表現力だと思えませんか。
 そこで、私は、まずは、レモンを教室に持参し、簡単な文章を書写させ、いざ食べるというシーンを文章に綴らせてみました。
 案の定、淡泊な作文です。
 そこで、この広告の登場です。これだけ、オノマトペをはじめ、比喩等々を使い、詳細に食べる前後を表現しているということを紹介します。もちろん、葛湯を前にして。私が食べてみせます。子どもたち、よだれを垂らしてみています。

■次の時間に、今度は梅干しを持ってきて見せます。食べる前後のことを詳細に描かせます。最初のレモンより、完璧でした。

 こんな感じで、優れた広告は、作文学習に使えます!!