■正月の新聞より 2015年1月1日(木) 

■ 新年あけましておめでとうございます。いつもの如く、新聞を見ていき
ます。

(((((((((((  産経新聞  )))))))))))
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■連載「天皇の島から」
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 天皇陛下がパラオ共和国を今年、訪問されるということで、
この島から連載が始まったようです。

 ここでは、1944年9月15日に、「ペリリュー島の戦い」が始まり
ました。

 結果から言うと、日本軍約1万人に対し、米軍は約4万人です。
それで、戦死者は日本軍10022人(生き残り34人)、米軍1684人
という数字で、玉砕だったわけです。

 米軍は「天皇の島」と呼ぶのだそうです。なぜなら、敗戦濃厚
なのに、なぜこれだけ抵抗できたのか、それは天皇への忠誠
だったから、というわけです。

 現地民から日本人が慕われているのは、戦いを前に、疎開
させてくれたからなんだそうです。

 島のあちこちには、戦争残骸がたくさんあるようで、写真にも
零戦が沈んでいるシーンが掲載されております。

 今では、「島が兵士のお墓」になっているとのことです。

 一度、訪れてみたい国だと思ったことでした。

■コラムから
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 中国を東西で分けると、東方は「貝の文化」なのだそうです。

財貨を重んじたというわけです。

 一方、西方は「羊の文化」なのだそうです。遊牧民族という
わけです。

 抗日戦争70周年ということで、貝(経済)と羊(愛国)にどう
日本が対処していくかということを懸念する内容でした。

■環境・エネルギーから
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「FCV(燃料電池車)元年 水素社会が身近に」という見出し
で、発電する仕組みをどこよりもわかりやすく図示してあり
ます。

 これは、小学5年社会科の資料として使えるでしょう。

 しかし、イオンの説明なので、小学生には土台無理で
しょうかね?

 問題はどこの社も、水素スタンドの問題を書いてないこと
です。

 確かに、車の動く箇所では、C02は出ないでしょう。

 しかし、電気自動車と一緒で、発電所もしくは水素製造
過程で、C02を出してしまうので、結果は一緒です。

 なぜ、こんな根本的なことを書かないのか、解せません。

広告スポンサーだからでしょうか?


(((((((((((  西日本新聞  ))))))))))
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■「東南アジアの子 ふりかけが救う」
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 これは面白いなーと思いました。

 例えば、「御飯の友」を示して、今、これを何に使って
いるでしょうか。

 とでも問いたいですね。答えは、国際貢献!

 何と、これが熊本県の薬剤師が考案したとは!!

知らなかったでは済まされないとも感じたことでした。

「国際ふりかけ協議会」が東南アジアの栄養補給
に乗り出すという内容です。

 タイでの普及活動の様子が紹介されておりますが、
テレビでもニュースで紹介されておりました。

 栄養不足の解消が、企業利益につながるとも書いて
ありました。

■コラムから
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「羊」の歌が紹介してあります。

「けふもまた午の貝こそ吹きつなれひつじの歩み
近づきぬらん」(赤染衛門)

「羊の歩み」とは、「殺される場所へも従順に付いて
いくヒツジのように、正午の音を聞くたびに一歩ずつ
死に近づいていく世の無常を嘆いたものだ」

そうです。

■連載「中村哲がつくる平和」
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「理解が負の連鎖止める」という見出しが結論でしょうか。

 中村氏はペシャワールの会に属しておられたでしょうかね?

 現地のPMS(平和医療団)を率いておられるそうで、
その中で、マドラサ(イスラム神学校)とモスクを建設され
たそうです。

 現地の方々は、日本人スタッフは、我々の宗教や習慣を
尊重してくれる、と、日本人を命がけで守ってくれている
のだそうです。

 これらの内容も、小学6年社会科の3学期教材として
利用可能ですね。


(((((((((((  読売新聞  )))))))))))
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■連載「人生をデザイン」
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 見出しにこうあります。「2枚の名刺 本業以外の道」
いわゆる、キャリア教育でしょうか。

 これは、我々にもあてはまる考え方だと思います。

 退職後の長い人生をいかに生きるか、参考になります。

 ある女性は、IT関連の会社を1.5年で退社し、青年海外
協力隊として活動したというものです。

 私なども、JICAでガーナ国視察後、日本人学校に応募
したのですが、門前払いでした!

 こういう「複線型」の教育ではなくして、人生をバックに
持っておいた方がうまくいくのでしょうね。



(((((((((((  毎日新聞  )))))))))))
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■別冊「キムジャン冬の絆」
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 キムチを皆で作られているシーンが1面トップです。

 キムジャンとは、冬の風物詩で、野菜が入りにくくなる
冬に備え、近くの主婦が集まって大量のキムチを一度に
漬け込む風習だそうです。

 中学地理だと、この写真を示して、「なぜ、こんなことを
しなければならないのでしょうか。」と問いたいですね。

 季候風土に対する、人々の知恵でしょうか。

 2/3面には、韓国の地図が載せてあり、道州制を
敷いているのが見て取れます。

 ちなみに、中国やフランスは日本と同じく県です。

京畿道・江原道・忠清北道・忠清南道・慶尚北道・
(北から順に)
全羅北道・慶尚南道・全羅南道

 2015年は日韓国交正常化50周年だそうです。


■「ひつじと考える環境問題」
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 まずは、羊の頭数ですが、ダントツで中国1位
2位がインド、3位がオーストラリア、4位がイランです。

 モンゴルでは、大寒波と雪害を「ゾド」というのだそう
ですが、これが頻繁に家畜を襲っているのだそうです。

 ニュージーランドでは7位の頭数ですが、何と、人口
の7倍にあたるのだそうです。

 アメリカでは、ビッグホーン(オオツノヒツジ)が雨が
減って、生息環境がピンチになっているのだそうです。

 イギリスでも温暖化で野生種が小型化しているとの
ことです。

■連載「一極社会」
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「400人の村 自力再生」という見出しでわかるように、
最近話題の「限界集落」でしょうか。

 熊本も同様で、日本全国このパターンなのでしょう。


(((((((((((  日本経済新聞  )))))))))))
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■別冊「ようこそ新しい世界へ」
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「変わる学び 育て次世代」という見出しで、品川女子
学院のタブレットを使った、教育実践が紹介されており
ます。

 それぞれが調べ学習をし、それをクラウドのエバー
ノートに蓄積していくという学習方法です。

 これは、お金のある私立でないと、できない話です。

もちろん、武雄市みたいに、先進的な公立校もあります
が、通常は予算的に無理なわけです。

 私は、むしろ、調べる力、メモ力、調べ方等々がもっと
も大事だとは思っているのですがね。

 つまり、まだまだパソコンは早いと。国語辞典を引けな
い子がパソコンいじっても仕方がないと考えている者です。

 筆算ができない子が、計算機を使っても仕方がないと
いう理屈です(もちろん、特別支援などの例外はありますよ)。

 同じ面には、プログラミング教育も登場したというのが
ありました。

 時代は変わっていきますね。


(((((((((((  日刊工業新聞  )))))))))))
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■別冊「I o T時代、本格幕開け」
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「I o T」とは、Internet of thingsの略でして、モノのインターネット
というわけです。

 例えば、コマツです。世界中に輸出している建設機をネットで
結び、どこの国のどの地方にある「  」という機械で、何が足ら
ない、何が故障しているというのを瞬時に把握し、対策を練る
というシステムです。

 新たなサービスを作っていくというものです。

 例えば、牛の飼育、これもモニタリングで、種付け時期、産歴、
健康状態、等々を把握していくというものです。ハウス栽培も
みなそうです。

 人間には、腕時計みたいに時計型センサーを身につけさせ、
運動の時間から脈拍、体温、様々な情報を解析し、ダイエット
だったり、スポーツだったりに生かしていくというものです。

 何か、逆に管理されているようで、恐ろしさも感じますね。

 また、情報漏洩という問題が出てきますよね。サイバーテロ
もありえますよね。

■「照明の光・CO2・振動・排熱 利用価値ある未利用エネ」
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 これは面白い発電方法ですよね。今後の環境教育の資料
としてもいいかもしれません。

 明るい環境教育です。

・「微弱な光でも性能落ちず」(色素増感太陽電池)
・「捨てられているCO2原料に」(人口光合成装置)
・「天候不問24時間稼働」(マイクロ水力)
・「塩分濃度の差で発電」

■コラムから
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「羊」に関する四字熟語等々のオンパレードです。これはいい
勉強になりました。

・「亡羊乃嘆」(選択肢が多いと、目的を見失いやすい)
・「岐路亡羊」(学問の道が細分化すると、真理を得がたいこと)
・「羊質虎皮」(外見は立派だが、実質が伴っていないこと)
・「羊頭狗肉」(看板に偽りあり)

・「羊の皮をかぶった狼」(外見はおとなしそうだが、本性は怖い)
・「群羊を駆りて猛虎を攻む」(か弱い羊も集まれば強い力を持つ)



(((((((((((  日経MJ新聞  )))))))))))
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■「地方再生へ お国自慢」
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 一番面白かったのは、「すなば珈琲」でした。有名なセリフが
世間を席巻しましたよね。

・鳥取県知事曰く
「鳥取にスタバはないが、日本一のスナバ(砂場)はある」

 これをもじって、「すなば珈琲」が開店したのだそうです。

 ただし、今年夏には、スタバがくるそうですよ。

 さらに面白かったのは、鳥取ではなくして、「蟹取」にする
そうです。日本一の水揚げ量なんだそうです。

「金(カネ)はないけど、カニはある」とPRに余念がないとのこと
です。



(((((((((((  熊本日日新聞  )))))))))))
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■別冊「くまTOMO家族版」
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 1面(合計2面)がとてもいいです。「もっと歴史に親しもう」
ということで、「すごろくでたどる教科書の中の熊本」という
見出しで、大々的に双六が印刷されています。

 そして、中身もその解説で、とてもわかりやすくまとめ
られております。

 雨の日の遊びにもいいですよね。

■連載「魂の巡拝」
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 産経はパラオでしたが、熊日はフィリピンです。

「眠る父・・やっとお参りできた」という見出しです。
 
 一人の方に焦点を当てて、「フィリピン巡礼の旅」
という小見出しで、連載が始まるのでしょう。

 よかったのは、熊本県内の戦没者数がアジアの地図で
紹介されている点です。

 どこでどれだけの方が亡くなられているのか、というの
が一目瞭然です。

 中でも、ダントツがフィリピンで12000人ということです。

 この連載は、「戦後70年」という特集なのですが、別面
では、「食」が取り上げてあります。

 もうすぐ給食記念週間がやってきますが、この記事には
給食の変遷が写真で紹介してあるので、その週間行事の
際の学級指導などで使える資料かと思いますよ。


■「熊本市電の延伸検討」
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 目を疑いました。マジかと! 田崎橋から西には、以前、
市電が松尾の先まで通っていたのですよね。

 前任校の総合学習で取り組み、かつ父や地域の古老
にも聞き取り調査をして、百貫電車の実態を調べた矢先
のことです。

 うれしい反面、今頃なぜという思いもありますね。

 西部、特に田崎が商圏戦争?が勃発しているからで
しょうか? 商機ありと!


(((((((((((  朝日新聞  )))))))))))
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■別冊「光が変える」
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 この別冊は、理系が好きな子に読ませたいですね。つくづく
そう思いました。

 夏の自由研究のアイデアにもつながるかもしれません。

■連載「Life五話」
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 面白い連載が始まりました。「日常全部データ化」という
見出しです。

 先述しましたが、人間版のモニタリングでしょうか。

 ここでは、とある男性の1日がスマホの管理で始まるという
話です。

 ここまでやるかという感じです。

「布団でごろごろ終わりましたか」というアプリ画面から1日が
始まります。

 膨大なデータが蓄積されているとのこと。

 この方、フリーで生活されています。

 面白い表記がありました。曰く、
「ゆりかごから墓場まで」

 何と、福祉の有名文句が情報生活で登場してしまいました。



(((((((((((  広告編  )))))))))))
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 広告は、複数紙に渡りますので、企業名でいきたいと思います。
また、全て、1面もしくは2面の広告からです。カラー、白黒は問い
ません。

■講談社「今年の抱負」
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 1面広告で、紙面いっぱいに、書き出しできるようになっており
ます。
「その言葉から、物語がはじまる」というコピーがあります。

 これは学級指導で使えますね。


■日経社通販歳時記
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「防災のプロが厳選した、地震対策32点セット」
 どんなモノを用意しておけばの参考になります。


■テルモ「医療の挑戦者たち」
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 北里柴三郎特集ですので、特に、熊本県あるいは、小国町
の教師にとっては、保存資料となるでしょう。


■大和ハウス「正月には・・・」
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「正月には本を読みなさい 松陰先生の教えは、いまも、
こどもたちの中で生きています。」

というコピーの広告ですが、正門で教師と子どもが朝の挨拶
をしているシーン(萩市の明倫小学校)です。

 これまた、道徳の資料としていいのではないでしょうか。


■トヨタ「Re BORN」
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「水素を、日本のエンジンに。」というコピーです。

 そこに登場しているのは、マルコポーロと信長、秀吉の
出で立ちをした俳優陣です。

 服装に着目です。信長の甲冑姿が目を引きます。

 普通とは違った武将だったことがよーくわかりますね。


■小学館「本と人で、本人」
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 読書推進運動で使える文句だと思いますね。

 コピーがうまいなーとつくづく思います。ちょっとした
ことなんでしょうが、それに気付くか、気付かないか、
それが大きな分かれ道のようです。


■九州国立博物館
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「古代日本と百済の交流」というテーマの展示会が開催される
ようです。

 図案に国宝「七支刀」が掲載されておりますが、これ、もし
実物大だったら、厚紙にはってカットすれば、立派な教材に
なるなーと思いました。

 調べてみたら、本物は約75cm、広告は60cmありません。
実に残念でした!

 でも、雰囲気はわかりますよね。


■ヤマト運輸
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「はじめて名前で呼んでもらえた日」というコピーで、
山間のおばあちゃんと従業員の笑顔が印象的です。

 要は、限界集落にまでも足を伸ばすという意味でしょう
か。


■鹿島
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「救える人がいるから、私たちはトンネルを掘りつづけた」

というコピーです。

 長文の文章を読むと、そこに信念を持ってやり通した
というのがわかる内容です。

 この広告も上と同じ、限界集落というニュアンスがある
ようなないような、・・・。

 上は高知県大豊町、下は愛媛県西谷です。どちらも
四国というのが、今回の雪害にも関係しているような、
いないような、・・・・。


■WOWOW
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 何と2面両面で、カラー印刷(朝日)ですので、3200万円
かかっている計算になります。

 何を宣伝しているかというと、サザンです。

 新しい曲の歌詞が紹介してあるのですが、これがまた、
平和教育に使える内容なのです。

 ひょっとしたら、今年の修学旅行での呼びかけの歌と
して挿入されるのかもしれませんね。

「平和の鐘が鳴る」