■熊本日日新聞 2013年6月29日(土) 「岐路・・・」

■昨日から始まったこのシリーズ、討論の論題としてもってこいです。昨日は、「TPP参加ー必要論と不要論」、そして今日が「原子力政策ー慎重論と活用論」です。
 しかも、それぞれの論の要旨が4点ずつ取り上げられております。

■まずはTPP
必要論                           不要論
・アジアの成長力を取り込める            ・農業が壊滅的な打撃を受ける
・工業品の輸出で、GDPが増える          ・食の安全保障が脅かされる
・輸入品を安く買えるようになる           ・日本の高い品質基準が揺らぐ
・海賊版や模造品対策を強化できる        ・医療の国民皆保険が崩壊する
・経済連携で、中国に先手を打てる         ・米国流の市場原理が押しつけられる

■次に、原子力政策
慎重論
・福島第一原発事故の原因究明は終わっていない
・原発を再稼働しても、電気料金が元の水準に戻るとは限らない
・輸出先で事故が起きたら、日本の責任が問われる
・使用済み核燃料の処理や原発廃炉にコストと時間がかかる

活用論
・原発を再稼働しないと、電気料金再値上げの可能性がある
・電力の安定供給がなければ、日本の産業界は競争力を失う
・原発を海外に輸出すれば、日本経済再生の切り札になる
・すぐには代替エネルギーを実用化できない

■これだけでも、討論の予習が可能です。明日も何らかのテーマでくるでしょうから、とっておいて損はしません!!