■熊本日日新聞 2013年3月16日(土) 「TPP・・・」

■安倍首相がいよいよTPP交渉参加を表明されました。私は反対です。やはり農業です。「食」です。人間にとって、一番必要なもの、それって、「食」じゃありませんか? これがピンチになるような政策はまずいのではと、素人は思ってしまいます。確かに、農業人口は3%くらいでしょうが、これで、自給率40%を確保しているわけで、むしろ、農業振興策をこそ、施策にすべきだと考えております。

関税自主権の回復を果たしたのは、1911年小村寿太郎氏でした。偉人が長年かけて実現したこの権利を手放すというのです。確かに、時代の流れかもしれません。日本は貿易立国でして、製造業(輸出産業)にとっては、願ってもないことだと思えます。しかし、小泉政権下の規制緩和が果たした国民の痛みはすごかったではありませんか。

■懸念されているのが健康保険ですよね。アメリカには日本のような国民皆保険がありません。日本では、保険適用医療と適用外医療をダブルで行うと、両方とも自己負担となってしまいます。そうなると、ほとんどの人は(お金もち以外は)保険適用医療を選択するでしょう。ここに、アメリカを始めとした外資の入る余裕がないとなるわけです。だから、国民皆保険、これを撤廃せよということらしいのです。

■これ以上、国民の苦しまない選択肢こそが必要なのではないでしょうかね?