7/21(日)11:00公演の御園座「ドン・ジュアン」を観に行きました。
ひとこちゃんでドン・ジュアン‼️
これはもう花担じゃなくても観に行かねばならない公演。
お稽古場映像でのひとこちゃんを見て期待は高まるばかりでした。
圧倒的な歌唱力と憑依で息を呑むシーンの連続だっただいもんのドン・ジュアンと、
純粋に石を愛し石に魅了されて生命を吹き込んでいたみちるちゃんマリア、との、
真っ白な世界との対比が見事だっただいもん率いる雪組公演は、
周りの役者にも、
やがては確実にトップになるであろうオーラを纏った咲ちゃんとひとこちゃんがいて、
強烈な印象を植えつけたくらっちがいて、
度肝を抜かれたがおりんやカリ様がいて
宝塚史上にこれからも語り継がれる公演となってました。
そんな中でのプレッシャーはひとこちゃんはもちろん花組生にもあったのは予想はできました。
ひとこちゃん、よかったーーー、のぞみismを彷彿とさせながらもそこにはきちんとひとこちゃんのドン・ジュアンが存在していました。
あまたの女性が夢中になりそうな容姿と陰、気のないそぶりを見せて、いや、見せつけてからの、なびいてきたら捨て去るプレイボーイ感を出していて納得のひとこちゃんドン・ジュアン像でした。なんかこういう人、ほんまに居そうで。
マリアの星空さん、歌は上手いです。聴き取りやすいし。だけどねぇ…踊っている時の脚の開け具合やところどころに下品さ(彫刻家として上品さは求めてないしある程度ガサツでもいいとは思いますが)が出てきてやっぱりそういう一瞬で現実に引き戻されちゃうんですよね、私はね
純粋に石と向き合ってる感もあまり感じられなくて、ついついみちるちゃんと比べちゃう。
ドン・カルロのらいと君、花組では好きな生徒さんなんだけど、最近グンと存在感出してきたなと感じてたんですが、こちらも咲ちゃんで観すぎてたせいか、なんだかドン・ジュアンと生身で向き合ってる感がなくて語り手だけで終わってたというか、一歩も二歩も引いてたような、ある時はドン・ジュアンの心の中の隠してる善の部分として見えるくらいの存在感に終わってしまってました。そういう演出の仕方だとしたら成功なのかもですが…うーん、どうなんだろ。
タッパもあるし見栄えする子なんだからもう少し活かされたら面白いのになと思います。
ラファエルのれいん君は、もちろん前回の大劇場でも上手い子がいるなとも思ったし新公主演してるのも知ってますが…なんだかマリアがいないと全然ダメなお坊ちゃんて感じで印象が薄くて…
エルヴィラのあわ(美羽愛)ちゃんは、歌唱力がグン‼️と上がっていた事に本当にビックリでした。強烈だったくらっちのエルヴィラは、ちょっとイッちゃってて全く周りが見えてなくてある意味えらい娘ひっかけちゃったねと言わんばかりでしたが、あわちゃんは本当に修道女で純粋に神に仕えてたはずなのに悪い男に引っかかってしまってその結果追っかけてきてしまったのね、というエルヴィラで、女性として同情の余地がありました。故に最後に目が覚めて自分のこともドン・ジュアンの事も客観視出来るようになったのもとても納得がいく感じ
(くらっちはくらっちであの雪組メンバーの中ではあれくらいのエルヴィラでないとダメだったと思うのでよかったです)。
ちょっと楽しみにしていたゆりちゃんのアンダルシアの美女は…うーん、ダンスそのものがちょいと残念でした🥲でも、細いしダンスで見せる上での物語を見せる演技力は、この先どうなるんだととっても引き込まれました。
騎士団長のあかさんはメイクなども工夫されててちょっとしたパンチ力とかだったり、星組に行かれた事が今の花組にとてもいいスパイスになってるなと感じます。出番も増えてましたよね。
サンドラのゆゆ(二葉ゆゆ)ちゃんは、ほんとダンスが綺麗、足元から手の先まで美しい。私はゆゆちゃんのダンス(笑顔もだけど)が大好きなのでサンドラ役は嬉しかったです。
全体的にひとこちゃんとの熱量の差が感じられる今回の花組公演の中で、初演メンバーのじゅんこ(英真なおき)さんとけーこねー(美穂圭子)さんの存在はやはり決して欠かせないものでした。
じゅんこさんのドン・ルイ、初演時よりもさらにイケオジ感増してるし、マントの翻し方や風の入れ方がほんとに絶妙でそういうところにキュン💘ってなってしまいました(笑)。
いやぁ、カッコよかった、自在に歌われるナンバーにもじゅんこさんの完全復活が見えて嬉しかったです。
観劇後は、名古屋と言えばやっぱりはずせないひつまぶし。
ボニクラの時に散々各お店の食べ比べして得た知識で(笑)終演ご飯でも食べれて焼き方も好みだったうな和さんへ行って来ました。パリパリの皮の鰻、美味しかったーーーーーー