昨日千秋楽を迎えましたが、先週の6/5(水)と7(金)、ありちゃん主演「夜明けの光芒」を観てきました。



原作はディケンズ作の「大いなる遺産」。


19世紀のイギリスが舞台。
姉夫婦に育てられた孤児のピップ、幼い頃からずっと忘れられない恋、謎めく夫人、匿名の遺産相続人、脱獄囚、田舎から華やかな大都会へ、賭け事、紳士の世界、…これだけのゾクゾクさせるキーワード、それを今をトキメくキラキラありちゃんと、私にとって今の星組では一番探してしまうかのんくんハートが1.2で出演、となると期待でしかありませんでした。

イケオジ3人にやられました🤣✨✨

みきちぐさんのジョーに泣かされ、オレキザキのマグウィッチにドキッとし、朝水センパイの弁護士にこの作品の根底にあるものをしっかり植え付けてもらった。

星組の誇る芝居巧者、この3人が出ていたからこそ補えた部分が大いにあったと思います。

義弟を本当の血のつながり以上に大切にし愛情を持ち仕事も教え遠く離れてからも本当にピップの事を大事に思い見守って来たジョーというあったかくて懐の大きな人物はみきちぐさんそのもののようおねがい

プロローグの闇の中を逃げ惑うシーンでの眼光の鋭さにドキッガーンとし、デンマークの紳士のようになった風体にドキッ恋の矢とし、息を引き取るシーンで泣かされるレオ様。

出てきた時からただモノではない。
紳士淑女の世界もそうでない世界もしっかり視る事が出来てこの世界で何が大切なのかを知っている上で、ピップには敢えて全てを経験させて気付かせる、事の成り行きをずーっと見守り最後は背中を押す、かぶちゃんの弁護士さんは絵に描いたような、大人の年長者さんでした照れ

RRRのラーマがほんっとにカッコよくて、かなりファンも増えたであろうありちゃんに、なぜ今この作品だったのか、なんだかとっても勿体なかった気がしました。  
いきなり莫大な遺産の相続人となってお金の使い方がわからないのかもだけど、仕立て屋やギャンブルやにどんどんお金を注ぎ込んで行く、そんな堕ちていく様子にあまり悲壮感を感じさせてくれなかったのは何故でしょう…ぼけー

 
かのんくん、とっても好きなんですが、闇というには少し無理があったかな、華がありすぎて引き摺りこまれないというか明るい印象が勝ってしまうんですよね…キョロキョロ

脚本は、例えばなぜ脱獄して逃げ回っているのにマグウィッチはそんなに財を得たのかとか原作を知っていなければ疑問が湧き上がるところもありで、もう少し丁寧に描かれるべきところもあったのではと思いました。

瑠璃ちゃんは真っ赤なお衣装もとてもよく似合っていて歌もよかったです。なぜ、ドラムルと結婚したのかが謎でしたが…
最後のシーンは涙をたくさん流しての熱演ですえーん

つんつんのハーバートもとてもよかったです。
セリフも聞き取りやすく、とても友情に真っ直ぐのハーバート、ほんとにとにかく真っ直ぐなんですよね照れ

ピップの幼い頃を演じたひよりちゃんが本当に少年に見えて、子供らしいくるくる変わる表情と言い、立ち姿といいとってもよかったです照れブルーハート。エステラの少女時代を演じた乙華菜乃ちゃんも美しい歌声と高慢に振る舞う少女感もとてもよく出ていましたブルーハーツ

ビディをやったまりなちゃん、とっても可愛かったけど、みきちぐさん、あんな若くて可愛い奥さんもらったら、あかんわ!!
犯罪よ犯罪笑い泣き笑い泣き

しもちゃんキャッツ碧音くんは闇の中でも目を惹くダンス、さすがでした。




疑問点は多々ありつつも1幕も2幕もあっという間、そればかりか公演もあっという間に終わってしまいましたガーン

正直、先週「BIG FISH」観た後だったからか観終わったあとのテンションが違いすぎて…あせる(まだblogアップ出来てませんー)

まこっちゃんにこの作品?と思いながら観たBIGFISHの素晴らしさはその世界を魅せるに充分な役者が揃っていたからこそとも改めて思いました。

今のありちゃんとかのんくんに足らない部分を勉強させるというか必要な修行とされたのかもしれないですねあせる

辛口でごめんなさい、でも心の底から応援してますおねがい


と、言いながら…いま観たいありちゃんはこういうお役じゃないのーーーーえーん
(はい、カッコいいありちゃんを観たいという人多数です)‼️



…しかし、イギリスものはやはり暗い…
95%が闇、光は残りの5%という気がします。
だからこそ光が余計に眩しいのでしょうが…
(原作は結構エグいしぼけー
プロローグのダンサーの影の投影が、光と闇を如実に表現している気がして印象的でした。