先日、三浦宏規くんと川平慈英さんW主演の「ナビレラ」を観て来ました。





バレエを題材にした作品。三浦くんがこれをやると発表になってからどれ程楽しみにしていた事でしょうか。

ご本人も周りも言ってますが、いま日本でこのミュージカルでチュロクをするのは三浦くんしかいない爆笑!!


韓国ドラマらしく家族の結びつきがあってこその作品で、琴線に触れてくるシーンもたくさんあり、1幕から涙です笑い泣き


幕開き、白鳥の3幕Mazurkaから始まったのには、いきなりテンションが上がってしまいましたアップ

その後のオリジナル楽曲がとても美しくて、大合唱でハモるわけでもユニゾンでガンガンせめて来るわけでもないのにそれだけで鳥肌が立つようなメロディーですっかり心は鷲掴み状態ですキラキラ



小さなバレエ団でただバイトとバレエに日々追われるだけ、才能があるけどそれに気付けてなくてバレエに対してもひたすら邁進する事ができない若者、それが三浦くん演じるイ・チェロク。


70歳にして医者から認知症と宣告され、それをきっかけに今しかないと、幼い頃からの夢であったバレエの世界に勇気を振り絞って足を踏み入れた川平さん演じるシム・ドクチュル。

ちょっと調子っぱずれな音程にやりもいい感じ出してましたが、川平さんはこれでバレエをやり始めたのかなにやり(娘曰くそれにしては上手いらしい)(演出家さんにももう少し下手にやってくださいと言われてはったそうな)


ストーリーはこの2人を中心に描かれていきます。



“全くの初心者、しかも70歳のおじーさん”を指導して関わっていくうちに自身の夢や生き方に気付き、まさに“成長”して夢を掴んでいく、これからの待ち受ける未来にキラキラキラキラとしたものが待っているチュロクと、

老いていく、忘れていく…そんな生きるという現実と未来に直面しながら刹那に一瞬一瞬を大切に生きようとするシム。


生きる、生きていると言うことに正反対の方向性を持つ2人なのだけど、ラストはなぜか残酷さを感じなくて、少しの希望に涙がさらに溢れましたえーん


周りからの目や言葉にへこたれず、とにかくバレエを始めたいという強い意思。これはほんとにすごい。

それはロシアで出会った少女の踊る、“バレエ”というものに深い憧憬を抱く少年時代の出来事があったからで(この時の音楽ビックリマーク音譜「アナスタシア」に出てくる音楽だったーラブキラキラキラキラ

その強い意志があったからこそ、自分を忘れてしまった時にチュロクの舞う姿で我に返り、また大切な日常生活に戻る…バレエというキーワードは、3回シムを救いました(シムはこのストーリーの中で3度、自分自身を見失います、1度目は激しい雷雨、2度目は初舞台公演前日にテンションが高くなりすぎた時、3度目は全てが終わってバレエもやめて症状が進んで色々忘れていってる最後のシーン)


身体にたたきつけたもの

染みついたものは消えない

忘れたりしないで

つかんだものは消えない


と切々と歌い訴える三浦くんチュロクが印象的でした。


川平さんの演技も素晴らしかったし、何よりやっぱり三浦くんのバレエが見れた事に大満足でした。もっと観たかったけどハートブレイク

照明消える瞬間のシルエットですら美しすぎる舞姿飛び出すハート、高い高い跳躍。

(ただ、娘曰く、三浦くん、キングダムでかなり筋肉がついた感じがするからそれで見える膝の形が変わったかもなぁぼけーあせる

と言ってました、見るとこが違う…)


ストーリーの最初の方で音符バーに頼らず自分の足で立つ、と歌いだした時、歌もほんと上手くなったなぁって思いました。

(劇中でシムに勧められてはくモンペ似合ってたゲラゲラ



そしてこの作品にはバレエともう一つの派生する対象の物語がありました。

チュロクには、母親が危篤に陥った時に代表を決める大事なサッカーの試合で失敗してしまった結果、負けた事をネタに卒業してもいつまでもチュロクをゆすり、たかっていたチームメイトがいます。彼は、真っ直ぐに夢に向かって進むシムやチュロクに心を動かされ、やがてサッカー選手になる夢をもう一度見て行動を起こす。

結果的に彼は次世代の子供達に夢を託して教えているチームを強豪チームに仕立て上げるという筋書きなのですが、

こういう夢の実現の仕方、ありますよね。


この作品は様々な夢の形を描いています。




心に刺さるセリフもたくさんありましたえーん


例えば、

「ただ楽しいだけは趣味、

傷つき、辛く、腹も立つのがほんとの夢、痛みを伴ってこそ夢なんだ」という言葉。


日々の自分の志しているもの(かくいう私もいつか実現させたい夢があります)に響きました。


「高く飛ぶ為には一度深く沈み込まなくてはならない」


プリエの大切さ…自身のレッスンでの先生の言葉も思い出しながらうんうんと聞いていたセリフでした。




反面、なんだかツッコミどころも満載のところもあり…ねー


もっと足あげて、とか、バレエやストレッチをやった事ない人に向かって硬い身体無理やり曲げるとかありはてなマーク


監督、母親が危篤状態ってサッカーの試合直前に言うはてなマーク


舘形さん演じるバレエ団団長さんのアドバイスが耳に入ってくると、思わずイメトレしちゃいましたが、…ん?プロのバレエ団ならレッスン風景とは言いながらもう少しタンデュも美しいのでははてなマーク


韓国ミュージカルなので、“軍隊行き”のこととかサラッと聞き流しちゃいましたが、コンクール入賞したら兵役免れられるんだはてなマーク


プロのバレエ団で、一団員が団長に呼ばれて「なんすか」って言うはてなマークビックリマーク


舘形さんは昔はすごいバレエダンサーだったという設定、その素晴らしさを息セキ切ったように興奮して話すシムさん、でもそれ、「いつの話ー?」とかって団員が団長を目の前で揶揄するはてなマークビックリマークビックリマークビックリマーク

リスペクトなくないはてなマークビックリマーク

そんなとこに在籍するはてなマークビックリマーク


認知症の患者さんの描き方については…

その症状についてを描きたいものではないにしてもやっぱり…難しいですよね。



帰ってから出演者全員のプロフィールをググって見たのですが…

意外にも大阪芸大出身者が多い!!と思ったら、

まさか、まさか、あまじぃ(天路そら)が出ていたとはで…これはもしかして一番くらいのかなりの衝撃でしたアセアセ


背の高い人でちょっと上手い人いるくらいにしか見てなかったのもあるけど…LUPINの時のりっひーくんのようにキラキラキラキラっと目を惹くオーラがなかったのが残念でしたあせる


昨日で千秋楽を迎えましたが、

またいつか再演するかもしれない作品だと思いますニコニコ

次は大阪か兵庫にも来たらいいのになぁ。