あーさ主演雪組全国ツアー、5/6(月)、名古屋にて大千穐楽でした。
梅田3公演、岐阜1公演、そして名古屋2公演を観ました。
羽島文化センター、ちえちゃんの「激情」以来だから実に14年ぶり。会館の中も含めところどころ懐かしい風景でした。
観劇前にランチしに行ったお店、スノーボウルが咲いてました
ヒートアップ度すごい。
ショーがラテンという事もあるのか、終演後のご挨拶でもあたたかいというより、熱い…とあったように、名古屋は特に観てる方まで汗ばむ熱さ。
楽しかったーーーーーー‼️
あーさ、夢白ちゃん、ポーカーフェイスを装いながらも胸に秘めたる想いが激しいだけにそれを客席に伝えるのが難しいお役ですが、この2人の心情表現の見事さ。素晴らしかったです。
ヴァルモンがトゥールベル夫人に目をつけるところ、それを見るメルトゥイユ、別のシーンでヴァルモンを見るメルトゥイユに気付くベルロッシュ、教会前のシーンの登場人物それぞれの表情、旦那様の心の変化に常に寄り添いとことん旦那様の恋の行方の成功を信じるめぐみちゃんアゾラン、最後の舞踏会のシーンでの三角関係だけですまないりーしゃ法院長、ラストシーンのまなはるくんロベール、とにかく、オペラでじっくり表情を見るべき人が沢山で、1人2人をガン見してるとその近くでお芝居してる出演者の表情が見れないという悲しさ。
初演の大ファンだからこそ、あーさの再演はとても嬉しい(ゆうひさんのヴァルモンも色気爆発でよかったですが)。
夢白ちゃんというメルトゥイユ役者が居た事、
セシルそのもののようなまるこちゃんが居た事、
ダンスニーするならあがちんしかいないやろ、と思えるくらいハマり役のあがちんが居た事、
今この時代にこの作品が出来るキャストが揃った事は単なる偶然とは思えないです。
ゆきちゃん(高嶺ふぶき)の色香漂うヴァルモンはひたすら麗しくて、あなたになら騙されても遊ばれてもいいと思えました、女の敵なのに品があるから低俗な人間にならない。
お花ちゃん(花聰まり)のフランソワーズの気品のある美しさと誰をも寄せ付けない気高さ、本当に持って産まれたものをまざまざと堪能させてもらえました。あの時代をリアタイ出来たのはこの上ない幸せだと思います。
ゆりちゃん(星奈優里)の溢れる貞操感と身のこなし、ドレス捌き、そこに脆さが加わった時のこの上ない至上の優美さったらなかったです。
あーさヴァルモンは、フランソワーズへの思いがひたすら真っ直ぐで、女の敵なのに、真っ直ぐすぎて同情すらしてしまう、どうしても素直になれない頑なな夢白ちゃんフランソワーズとの対比が、より一層好きな度合いが勝ってる感が梅芸の時よりも増していました。
梅田では魅力の目ヂカラがすごくて怯んでしまいましたが、いい意味でそれも岐阜で観た時は溶け込んでいたように思います。
夢白ちゃんの美しいこと。
ゴージャスなネックレスが非常によく合い、その輝きは相乗効果、素晴らしすぎます。
自分の感情に蓋をした強めのセリフの発し方はラストの「愛にまで仮面をつけてしまった」というセリフにつながり説得性がある、そのセリフで涙ぐんでしまうところにもリアリティを感じました。
歌も上手くなられたし、公演ごとに確実にレベルアップされていて…いやぁ、すごいわ、この方。
あがちんは、初演の轟さんよりもよりダンスニーという役柄が素直に見れるというかスッと馴染む気持ちになります。
恋も知らずに生きて来た感というのがあがちんのもつ雰囲気とマッチしてるんですよね。
だからこそ、あれだけセシルと言ってたくせに誘惑されたらふらふらとメルトゥイユになびいちゃう。
決闘シーンが終わってセシルと再会を約束するシーン、精悍さと頼もしさが梅田よりも増していました。
仮面をつけてばかりの登場人物が多い中、すっごくわかりやすいんですよね、彼。
トゥールベル夫人役のともかちゃん。
ヴァルモンとのシーンで美しすぎる所作を出すのにものすごく研究に研究を重ねたんだろうなというのが伝わって来ます。ショーになると男前のダンスを披露するからギャップがすごい。
あやねん(愛羽あやね)、ボニクラでは威厳のあるリーダーシップを取る市長、ボイルドドイルでは新聞売りの少年、今回はブランシャール夫人、まぁ、この人は本当にどんなタイプのお役でも見事に表現して演じる人ですよね、本当に上手い。歌も歌えるし。
梅田の時は固かったルイ・ジル・ジャンの3人組も回を重ねるごとにセリフの間や滑舌、いい意味での慣れが出てきていい感じになってました。ご当地ネタで楽しませてくれました。
市民たちが蜂起するところは、千秋楽、「シトワイヤン、行けー」とベルばらネタ入れ込んで叫んではけて行ってました
若干まだ研2のちゃみちゃん(音綺みあ)もアゾランとのシーン、舞台上でのお遊びもこなせるようになっていって、この学年でこれだけ勉強させてもらえるってすごくいい事だなと思います(どーしてもあすくんに見えるけど)。
さて、熱すぎるショー(笑)。
寝転がってるところ、こちら見て起き上がるとか、もう、まさに猫ちゃん、あーさの猫っぷり、たまらんです。
客席にいた蒼波黎也くんと和奏樹くんがアビシニアンの時の客席登場であーさに絡まれて、ファン以外の何者でもないってくらいキャーキャー言ってて面白すぎました。
さんちゃんは星組出身者だというのが組替えしてきて初めてわかるくらいの熱さを今回ようやく出してきた、と思います。この勢い忘れる事なくがんばれー。
主演2人のコパの掛け合いがすっごく熱かったのですが、千秋楽はえげつない熱さでめっちゃテンション上がりました。
あーさのひとフレーズごとに変わる歌い方をそのまま受ける夢白ちゃんさらにヒートアップして客席に投げるあーさまたそれに呼応する夢白ちゃんの繰り返し最高かよー。
GATOBONITOちゃん、
岐阜マチネ、「今日の僕、何か変じゃないですか?」と声色がいつもと違う(笑)。あなたは私?君は僕?もしかして入れ替わってるー?!とめぐみちゃん達と掛け合い、
「君のにゃはー!?」「ガートボニート!」「にゃー!」
(終演後の挨拶で、僕の名は朝美絢でございますって言ってた)
5/6マチネは名古屋に来て気になる子が出来たと告白。真っ白で身長6メートル、ななちゃーん‼︎名古屋駅まで迎えに行くよー‼︎と叫んでました。
千秋楽は、登場した途端その出立ちに客席大爆笑、お腹光ってるしーーーー。
ぴよりんを持ち、肩章の代わりに金のシャチホコ、後ろの肩下満面貼り付けられた大きな2匹の鯉のぼり(5/5に登場)、そしてまさか名古屋で見れると思ってなかったコシヒカリ(新潟で登場したというキラキラ腰ベルト)。
あんこちゃんのドレス捌きは美しいです。1人、やはり違います。下級生娘役さんたち今の間にたくさん教えてもらってほしいし見習ってほしいです。
デュエダンリフトも毎回激しくかつ綺麗に決まっていて千秋楽まで危なげなくきっちりやり遂げた2人に、一回一回のあーさの気概に感服でした
終演後のご挨拶は色々面白かったーーー
りーしゃがあーさの事、美しすぎる男だけでなく楽しませてくれすぎる男と紹介。
あーさは雪組生をデンジャラスな仲間と。
周りの一瞬のどうリアクションしていいやらの固まったお顔、反応にも大笑いでした。
カテコで幕閉まる瞬間にこの公演で退団となる千早真央ちゃんに向かって「よーこー」と叫ぶあーさ。
初日では体感5秒と言ってたけど千秋楽はこの1か月弱を体感5分と言ってました。
あ、大阪ではめちゃくちゃ沢山いたご当地出身者、岐阜も愛知もいなくてそれだけが残念でした。
あーさ語録(ガートフレンズ、よろしくボニート)がまた生まれ、熱く大盛り上がりのうちに大千秋楽は終わりました。