🌙月組公演、『Eternal Voice 消え残る想い&Grande TAKARAZUKA 110!』、初日の幕が開いて早くも2週間が過ぎました。
初日、3/31(日)ソワレ、4/3(水)、4/9(火)、4/10(水)を観てきました。
4/6にバレエの発表会があったのでレッスンやゲネやでなかなかインスタの文章から加筆する事が出来ずでしたが、観劇は、…休む事が出来ない
お芝居。
正塚先生のファンとしては、新しい正塚先生と王道の正塚先生が楽しめる作品でした。
正塚先生としては初めて使われるという映像、とても効果的で素敵でした。
正塚先生とれーこさまの相性はバッチリだから、いいに決まってますよね。
プロローグからのんちゃん(久世星佳さん)の『バロンの末裔』を彷彿とさせるものがあり、ワクワク感ハンパなしです。曲もいいんです。掴みはOK‼️
蓋を開けると、ミステリー仕立てなのに割と笑いに包まれる、てか、こんなんでサヨナラ公演いいのかと思うけど、大号泣のショーとのバランスを考えたらきっとこれでいいんでしょう。
れーこさまとくらげちゃんの、静かに、でも沸々と内に秘めたるものがしっかりあってという大人な雰囲気もほんとに素敵すぎる。
フォザリンゲイ城の丘に向かう時のデュエット(2階席から見た時の景色も素敵でした)が心に染みる〜と思ったら、ぱるくんがやって来て足早に去るシーン、手をつないでるやーんとツッコミたくなるんだけど至って真面目に自然と(でも突然にそれはやって来たでも自然なのです)心を通わせ合った感じもほんわかさせてくれる2人です。
4/3(水)以降はりんきらさんが休演になってしまい、ジェームズ役がヤスくんに、セバスチャンがてらくんに変わりました。
正塚先生独特のセリフ運びは幾つかありますが、上手い役者さんに求められる“本人は真面目に喋ってる”のにクスッと笑いを誘う種類のものがありますよね。
ひと昔前までは、マヤ(未沙のえる)さんがその役目を担ってられました。
ここ最近は正塚先生といえば、りんきらさん。
姿形は違うのに、まるでマヤさんがそこにいるかのような錯覚に囚われるほど、「正塚×凛城きら」の方程式が素晴らしくて、りんきらさんの飄々とした演技と表情と少し猫背感を出した風貌、セリフ運び、もうそのスパイス感は最高でした。
代役のヤスくん、本来のお役のセバスチャンとはかけ離れた性格のお役なのですがお芝居好きのヤスくんとしては大変だけど楽しんでヤスくんらしく演ってるなと思います。
ヤスくんの代役になったてらくん、「応天の門」再び、といったくらいのそんじょそこらの人じゃない感、いいですよねーよくぞ先生、てらくんにこの代役を与えてくださったヤスくんは屈強の訓練されたデキる人間という感じでした。
問題が解決しかかる時の正塚先生の一気に話が進んで行く高揚感も相変わらず心地よいです。
柚乃くんはフリューゲルの時みたいなお役はインパクト大でしたが、今回は普通に真面目な性格の人物で、こういうクセのないお役も出来るんだと改めて役者・風間柚乃を見せつけられました。曇りのないまっすぐな目つきの鋭さにドキッとするところ何度かありました。
エイデンが拉致されたと知った時の動揺やセリフに、“大切な人に何かあってはいけない、絶対守るんだ”みたいな感情が一瞬にして感じ取れる表情、セリフの発し方にもさすがと言わずにいれません
みちるちゃんとあみちゃんの霊媒師きょうだい。難しいあんなお役、お歌をしっかり楽しませてくれます(えー…っと、この2人って確か雪組時代の「壬生義士伝」で貧乏な吉村貫一郎家の姉弟もしてましたよね)。初日はちょっとそのパフォーマンスについていけず面食らいましたが、2回目以降はもう、ツボ。
りんちゃんとせんちゃん歌ウマお2人のデュエットはなかなかの聴きどころですが、役柄的に私は逆の方がしっくりくるかなと思いました…
(せんちゃんの雰囲気の方がロイヤル感があるんですよねりんちゃんは上手だし可愛いのだけどどうしても庶民ぽく見えるというかすみません)
ぱるくんもいい味出してるし、
あやっつぃー(彩路ゆりか)やれな(妃純凛)ちゃんの使い方も大好きです。
正塚先生の大劇場作品としてはたくさんの生徒さんに役名がついていて今回はそこもポイントかなと。
ショー。
さすが、中村一徳先生。
期待を裏切りません、そして涙腺大崩壊させてくれます。
お衣装も構成もボルテージ上げて来てクールダウンさせる手法、オシャレに仕上げて粋、退団者への愛、麗しすぎる日本モノ、烏帽子姿、かなたの月の城に帰る、まさに月城かなとさま…
羽山先生へのオマージュを感じさせるこれぞ宝塚‼️の黒燕尾も、そしてもうほんとに涙の出る美しさのデュエットダンス…史上最高の美を魅せてくれる2人、
くらげちゃんの足捌きの美しさ、ドレス捌きの美しさ…とにかく興奮が止まりません。
れーこさまとくらげちゃんのラストステージがこれでよかったと心から思えるショーでした。
初日の終演後の挨拶でれーこさまは、風間くんに話を振り、もはやお決まり事になり期待通りでしたが、スタオベしたあともっかい幕開いて「まさかまた開くと思わなかった」と嬉しそうに話したあとまたまたその時も風間くんに振ってました、もぉ、どんだけ〜