花組「アルカンシェル」、小池先生のメッセージ性のある台詞がたくさんでした

1週間前の水曜日ですが、ようやく花組公演を観てきました。

賛否両論あったけど、私はすごく今の宝塚ファンにとって心に染みる、いい作品だったなと思いました。

いくつかの前振りもきっちり“回収”されて、「回収されてる、回収、回収」と、先々々週（どんな前！）くらいのドラマ『不適切にもほどがある』をついつい思い出してしまって心の中で笑ってました(笑)（もちろん脚本出来たのはドラマ放送より前ですが）。

それぞれのファンの方にとっては思うところもあるのかもだけど色んな伏線やセリフに込められた小池先生の思い、しっかり受け取れた気がします（一回きりの観劇なので刺さった台詞はたくさんあれどきっちりメモ出来てなくて書けませんが）。

木を見て森を見ずという言葉がありますが、さすが世界のイケコ、木も見て森もしっかり見た作品かなと。

プロローグのレビューシーンがもう少し圧があるといいのだけど…

お芝居の中のレビューという設定だからか輪をかけた華やかさがないというか、もっと出演者からのほんとのショーのような圧があった方がより楽しめる気がしました。

かれーくん、ショーはありませんがその分レビューのスターダンサーとして幾つかちゃんと見せ場もあるし、ピアノのシーンもあるし、カッコいいかれーくんがたくさん見れるし、その辺はちゃんと小池先生考えられてるなと。

立ってるだけで、ほんと存在そのものがタカラジェンヌ。

まどかちゃんは集大成というに相応しい娘役トップになりはったなと…いつも残念な事になるお化粧もラスト公演にしてよかったです（元々可愛らしいお顔立ちなのに毎回事故ってしまってたから）。

実力あるのにそれ以外のところでハラハラしていたようなところもなくなり安心して観れるようになったし、何よりやっぱりかれーくんと組んでる時の幸せそうな空気が、ほんとによかったねと言いたくなるんですよね。

あ、まどかちゃんが劇中で待ちましょう、を歌うのだけど…そらくんの「夢千鳥」でじゅっちゃんが歌った歌なんですよね。何だかすごく胸熱になりました（私はあまりにもの偏向報道に疑問を抱いてる人ですので）。これは小池先生のエールなのかな。偶然かな。同期で、一緒に数年でも舞台を作ってきた2人です。

ひとこちゃんはいいお役ですね。

一歩間違えればなんのスパイスにもならない中途半端になってしまう、とーーーーっても難しいお役。

ナチスでありながら一貫したポリシーの持ち主で役作りがすごくよかった…。

フリッツのようなナチスもいたのでしょうか…

花組に来てから落ちたと嘆いていたお歌も安心して聴けました。

ほしぞらさん…お歌上手いけど、次トップ娘役さんというキラキラ感がいまいち足りないと思うのは私だけでしょうか…ひとこちゃんの隣に立つのだから、演技ももう少し頑張ってほしいなぁ…

せいのさんの滑舌もだいぶマシになったとは言え、やはり気になるワタクシです

まゆぽんが、この作品で一手に悪役を引き受けていて、花組ではこのアクの強いお役がとても活きてました（友人曰く、個性爆発してる星組の1789ではまゆぽんが最後まで大人しい印象だったと、ほんまに、たしかに）。

しかし、あんなに嫌がられてもあーいうタイプの男の人は何がなんでも好きな女性を自分のものにしたいんでしょうか）

だいあくんもついつい目がいくメをしてました。

らいと君も精悍な顔つきがよく見えて本当に頼もしくなりました。

残念ながらいつも大勢口の中に配役されてるゆゆちゃん、ほんと表情豊かで可愛いです、見ていて飽きない。

あわちゃん、トウシューズで踊ってましたねー、毎公演あんなベンチの上とかでもパ（踊り）があるし大変だ。

いつきさんやあおいさんはやはり〆はりますね。歌でも歌声がしっかり芯として聞こえてくるし、そこに立っているだけでも、存在感がやはり違う。

そして、おっとついつい群衆の1人にいても目に留まってしまうのがゆりちゃん。組長さんなんだけど動きやお顔は、やはり目を惹きます（まだ花組のゆりちゃん、に慣れない）。

ただ退団者に対する愛という点は、…本当にこれだけは演出家さんによりますね

フィナーレはみんなお衣装がすごく素敵、そしてカッコいい❣️

群舞もなんか目がになるフォーメーションで、めちゃいいですね。

開演前のお写真。

1幕開演前は下手にフランス国旗🇫🇷と上手にエンブレム、たゆたえども沈まずのフランス語。

2幕開演前はハイリゲンクロイツとパリの街並み

お芝居最後のパリの街並みはCGじゃなくて絵でした。

これ、大作美術作品だと思います。間近でじっくり絵画鑑賞したくなる…

美術さん、すごいお仕事です。