星組宝塚大劇場公演、1/5(金)、
『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』『VIOLETOPIA』、
初日の幕が開きました❣️
観劇後に「楽しかったけど追っていくのに精いっぱいだった」と言っていた映画を見てなかった友人達の話から、これ、映画見てからの観劇をオススメしたいなと思いました。もちろん見てなくても楽しめると思いますが。
3時間以上の映画をどうやって1時間半にするんだろうと思ってましたが、うまくまとめられてました。
猛獣シーンはどうするんだろう、橋の下の一番の見どころはどうするんだろう、拷問シーンや最後の戦いやはどうするんだろう、色々思ってましたが、バッサリそこカットするんだーーという谷先生の潔さに天晴、なるほど、ここはこうもってきたかという演出や、最後の登場人物の描き方を思い切り変更しちゃっても違和感のない脚本に拍手でした。
楽しかったー‼️
そして、ありちゃんがカッコいいったら。
なんだこれ。
立ち方、後ろ向いた時の広い背中、最後のシーンでラーマが部族の武器、数本の弓を背負って現れた時のその出たち、これにキュン💘しない人はおるんだろうか。
しっかり、“アニキ”なんですよね
まこっちゃんからの歌い継ぎで何ら遜色のない歌唱、声量はもともとあったけれどさらに上手くなって、物語をぐんぐん惹き込んでいく相乗効果たるや。
よく大輪の花を咲かせるとか、開花した!とか言うけど、ありちゃんは大きな花束のお花が一つ一つ開花して行く感じで、月組の時は、いいお花なんだけど蕾が開花しそうでしなかったり開花したけどそこまで大きく開かなかったりという印象でした。
ありちゃん、星組来てからほんとに、開花させていく花びらがどんどん大きくなってると思います。
まこっちゃんのクオリティはやはり素晴らしい‼️と再認識はさせられるものの、ありちゃんに若干喰われた感もあったりして、これは楽しみな星組の次代を予感させられたりもしました。
まこっちゃん。
大きな大きなタイガーをバックに現れるその凄まじい表情、決して装置に負けてない
映画では猛獣たちとは時には敵であり時には戦う武器にもするけれど、今回はビームはまるで猛獣たちの化身のようでした。
阿弖流爲、ジャガービートの作品からこれが来たのかなとも感じました。
ナートゥダンスの総踊りは圧巻(楽しい‼️)でしたが、やはりまこっちゃんの膝から下にかけての動きの速さ(みんな同じカウントなので動かすスピードと滞空時間と言えばいいのでしょうか)は格段に違っていて、上半身の安定度と下半身の動きの目まぐるしさには舌を巻きます、ほんとすごい。
まこっちゃんのコブラムビームのナンバーは…
本当に大地が震えてるようで…やはりこの人の歌は一言では言い表せないほどの表現力です…
かりんちゃんのお役が
原作とは違う描き方でこれはこれで宝塚らしくてありかもと
自分達と同じ人種ではない人達を差別しとことん嫌な野郎のジェイクが、最初は原作通りの態度をとりつつもどうも間の抜けた感もあり、結局最後の、ビームとラーマ×総督府の戦いにジェニーにくっついて協力をしてしまう(無言で現れたのにこのシーンに客席どっと笑いが起きました)という展開。最後は、うんうん、このジェイクならこの結末もあるよねと納得。
るりはなちゃんマッリとちづるちゃんシータ、観劇してみてのお役の比重が同じくらいだったので、反対の方がしっくりいったかなーと思いました。
今までの作品で子役も上手かったるりはなちゃんは、子役をするにはなんだかもう薹が立ってきたように思いました
るりはなちゃん好きなんですけどね。
スコット総督の奥さん役、ほのかちゃんは登場のそのシーンからいかにもあの冷酷で金持ちのお役を醸し出していていきなり心の中でハナマルつけちゃいました❤️
あの役自体はえぐくて人非人みたいな役だけど、ほのかちゃんは大好き
ほのかちゃんとみきちぐさんの歌がいい
青と赤の衣装のダンサーで表される水と炎、効果的な使い方で、水のゆりちゃん、まさに水を得た魚のように踊ってました
かのんくんもかっこいいから当然目立ってるし、ぴーすけくん、つんつん、3人とも役柄としてはピッタリイメージの合うお役でした。
さりおくんが悪くて印象深し。
また悪いのが似合う。
戦いのシーンでマイケルくんがさりおくんにやられて奥さん役のなっちゃんがさりおくんやっつけて旦那さん支えて去っていくのウケました。
映画での名シーンの一つ、鉄橋が燃え盛る下でのビームとラーマの見るものの手に汗握るドキドキハラハラ感などはそこまでではなかったものの、素晴らしい音楽や、照明、CG、星組生さん達のさすがの臨場感溢れるお芝居に、観終わって、これは宝塚だったのだろうかと。あまりにもすごいアトラクションものを観た気がしました。
ショーは…不思議‼️
龍の宮の世界?!と思うところもあり、指田先生の世界観の摩訶不思議さを理解するのにはもう少し時間がかかりそうですが、こういうショー形式もありなのかもと思いました。
あ、音もなげに上手から最初登場するのはまこっちゃんです…
ひっとんが音程がすごく難しい歌うたってます
学生時代アホほど聴いた大好きなDEEP PURPLEの♪HIGHWAY STAR、これを今どきの宝塚のショーに使うとはしかも中詰ー‼️
話題になってるありちゃん女装シーンは…
生で観ていて、ありちゃんの相手役する男役さんおらんやんと
(ちえちゃんの時は十輝さんがいた…あれも何とも言えない不思議なカップルでしたが)。
ラインダンスもなにもかも不思議でしたが、唯一スタンダードな演出でありながら一番心に残ったのがぴーすけくんとマイケルくんたち退団者のシーンでした。上手セリ上がりでのトレンチコートとハット姿のぴーすけくんの登場の仕方に思わず拍手と涙腺崩壊でした。
フィナーレの、変わったサングラスかけて男役が大階段にずらっと大股広げてポーズして始まる群舞も星男達をさらに奮い立たせるシーンで、もう、これこれ、星組はこういうのが激しく似合うのよねーと(願わくばここに瀬央っちもいてほしかった)。
お芝居、ショー、とも、客席降りがたくさんありますー
2階席もー
この楽しい公演、思い切り星組生徒さん達が思いを伝えようとしてくれている公演、
どうか、千秋楽まで皆さんが元気に走り抜けられますように。