帝劇「マリー・アントワネット」初日、行ってきました!!







ベルばら、1789、ひかりふる路…フランス革命をベースに描くミュージカルが増えて来て、史実、空想織り交ぜながらも色んな角度からフランス革命をみれるのはとても面白いです。



初演を涼風さんと井上芳雄くんで観て、12年経って覚えてる事はマリー・アントワネットがひたすら哀れで、「百万のキャンドル」のナンバーに心が震え、祐一郎さんが怪しい人で石川禅さんが優しい気の弱いルイ16世で、笹本玲奈ちゃんがもう1人のM.A.だった…って事くらい。正直内容はあまり覚えてません。


今回のマリー・アントワネットは新演出版。

登場人物も減ったり増えたり曲も変わってたりでしたがこっちの方が色んな対比がハッキリしていてわかりやすかった!!


ひたすらフランスの行く末、王家の未来を案じ進むべき道を説くフェルゼンと、彼との愛を何とかして実感したい為だけに時を過ごそうとするマリー、その対比の哀しさ。


マリーとマルグリットの出生とその後の人生、どうやって生きてきたかとお互いのないものを見る対比。


あれ?という疑問点は少し残るところもありましたが(笑)…


キャストの感想を。





やっぱりお花ちゃんは最高でした。

冒頭部分にフェルゼンがマリーの事を無邪気と表現するところがあるのですが、そのあとで出てくるお花ちゃんマリーのちょっとした首のかしげ具合や仕草がセリフを発してなくても無邪気を表現しているし、佇まいからして神々しさがあり高貴な身分を醸し出しているのは相変わらずの流石さなのですが…周りが見えず未来が見えずひたすらフェルゼンとの愛に没頭しようとする表現、全てを失ってからの何とも言えない哀しみの王妃…

歴史上こんなにひどい人なのに、マリー寄りになって涙してしまうのは何故なんでしょう。お花ちゃんだからかな(笑)。



佐藤さんルイ16世(この作品でルイのファンになっちゃう愛くるしさです)の、何とも可愛らしい気弱さと全てを悟って最後まで王様であろうとする王家の誇り、家族の団欒のシーンの悲しさ…


もう1人のM.A.、マルグリット・アルノー演じるソニン。煮えたぎるマリーへの憎しみが、マリーの存在を消す事に全てを駆り立て、その手段が罠であろうと何であろうととにかく憎しみが勝つ。物語の大半はそう進んでいくのに最終的に葛藤しほんの少しの時間しかマリーへ心を寄せるところはないというのに、ソニンはさすが見事に表現します。最後のソニンの涙は間違いなくマルグリットが乗り移ったかのような雰囲気に包まれてました…。ソニンに何度も泣かされます。

昆夏美ちゃんはどんな風に演じるのか興味あります。


古川くんフェルゼン、やっぱりカッコよかったです。このミュージカルにおける役割としてのフェルゼンに徹していてマリーの思いとの対比がよく伝わってきます。


今日のルイ・シャルルは柚空くん、可愛さったらなかったです。マリー母にひっついてドレスに滑りずり落ち(笑)(お花ちゃんが引き上げる)、ベッドだったか椅子だったかにもずり落ち(笑)、父や母にすがりながらいつの間にか寝てしまってるところもあどけなさが滲み出てました^_^。


そうそう、彩乃かなみちゃん、宝塚時代は信じられないことにフランス革命が絡むものには出演した事がなく今回が初めてだそうです!

似合うのに意外すぎる…。





大阪は来年元旦が初日です。