2年ぶりの再演です。
やっぱり楽曲がいい、そしてアンサンブルの質の高さ、パフォーマンスのレベルの高さ、メインキャストの特に男性陣の実力の高さは初演時よりもさらに凄みを増していました。

 

主演のロナン役加藤くん、元々歌唱力はありましたがペイロールに父を殺されたことからの一連の物語のもう一つの軸が今回一層出ていたように思います。

今回は加藤くんばかりだったため徹平くん観てません。

大好きな大ちゃん(渡辺大輔)😘今回もデムーラン役です。宝塚雪組でやった「ひかりふる路」のデムーラン像とはかなり違うデムーラン。でも根底に流れる優しいデムーラン像は一緒なんだなと思います。ロベスピエール、ダントンとの3人の友情はとても固い絆で結ばれていて大ちゃんデムーランが軸になってるとさえ思います。♬武器を〜持て〜、と大ちゃんが歌いだすところは初演と変わらず大好きなシーンの一つ。声がいいんです。ほんとに。彼の声は琴線に響くのです。

ダントンの上原理生くんは音大出身だけあってそりゃすごい声質と声量、迫力あります。気持ちいい声です。

今回ロベスピエールは三浦涼介くん。2.5次元から飛び出して来たかとら思うくらいのルックス、そして踊りのキレが鋭くて脚も長いしホント漫画の王子様のようです。恐怖政治に走って行ったロベスピエールは、見目麗しくはかなりのモテ男だったとか。前の古川くんのロベスピエールも大好きでした。何を隠そう三浦浩一さんの息子さんです。こんどるろ剣で四乃森蒼紫役、これも楽しみです。



フェルゼンの広瀬友祐くんは色んな役を経て頼れるフェルゼンになってました。大事なアントワネットさまとそのご家族の亡命を手助けしたいと言うシーンもきっと貴方に任せたら大丈夫でしょうと思える人になってて。

ラマールのサカケン(坂元健児)、もう前よりさらに磨きがかかって可笑しい。この人、シンバやってたのにいつのまにこんなキャラになったんだろ(笑)。彼なくして1789はないなとさえ思うラマールなのです。

ペイロールの岡幸二郎さんはもう安定。若者たちとの対比でベテラン岡さんはとても大事ならキャスティングだと思います。歌の迫力も、細いのに凄みのある存在感も。ほんとに怖いったらありゃしない。

アルトワ伯の吉野圭吾さん。彼も安定のアルトワ伯。今回1789と重なった為、帝劇のモーツァルトでシカネーダーが彼で見れなかったのが残念すぎました。でも怪しくいかがわしく美しくにさらに磨きがかかってましたねー。

ソニン…彼女は凄い!!!
歌唱力はさることながら劇場の空気をガラッと一瞬で変えてしまうものを持っている。魂の叫び、全身全霊でその役を生きてる人。ソニンのコンスタンツェも好きだったから圭吾さんと共に今回モーツァルトで観れなくて残念。

オランプも前回と同じく神田沙也加ちゃんと夢咲ねねちゃん。さーやのオランプはとても一生懸命で必死に不器用に生きてる感が出てて私は好きです。ロナンとのデュエットも私は彼女の声質が好きなのかな〜。ねねちゃんは宝塚時代よりも歌が自然に歌えるようになった気がします。そして綺麗。

で、アントワネット。
私はかなめさん(凰稀かなめ)のアントワネットはとても好きです。ロイヤル感があって、贅を尽くして綺麗さに磨きをかけてる感があって、それでいて皇太子が亡くなった時の哀しみがすごく伝わって来て…ただ今回何があったのかお歌が…どうしちゃったのでしょう…
まさおくん(龍真咲)のアントワネットはびっくりするほど自然な歌い方でクセがなく聴きやすかったです。ただ、ロイヤル感というよりは終始16歳で嫁いで来たばかりという感じでした。

スケジュールの関係で2回しか観れずで残念でしたが、何回でも観たくなる作品の一つです。また早く再演してくれますよーに(笑)。