こんなお母さんになりたい。 | 表参道の心療内科カウンセラーのblog

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私には理想のお母さん像がある。

 

こんなお母さんになりたい。

 

優しく見守るお母さん

恩着せがましくないお母さん

「お行儀よく正しくお箸持つよりも、楽しく食べることの方が大事よ」と教えるお母さん

「おいしいわね」って一緒に食べるお母さん

お母さんのいいと思うことと違っても、子供の選んだことを応援するお母さん

一緒にふざけて大笑いするお母さん

「勝手にしなさい」と見放さないお母さん

「ありがとう、嬉しいよ」と言うお母さん

間違ったら謝るお母さん

「牛乳、自分で注ぎたい」って言う子に、こぼしそうでも注がせるお母さん

目の前の小石を取り除いちゃわないお母さん

転んで泣く子供を「痛かったね」って抱きしめるお母さん

「ほら、言ったとおりでしょ」って言わないお母さん

自分を大事にすることを教えるお母さん

「勉強して頭を鍛えるよりも、優しく強い心を育てる方がずっと大事よ」というお母さん

健康でたくましいお母さん

「いつでも帰っておいで」と言うお母さん

 

書きながら何故か、涙が出てくる。

何でだろう。

 

あ。

子供の頃の私が一番欲しかったものは安心だったんだ、と気付いた。

 

もしも、こんなお母さんに育てられたら、今と違う人生を歩んでいたかなと思うことがある。

……いや、もしこんなお母さんに育てられていたら、きっと人の心の機微に興味持たなかっただろうな、と思い直す。

 

傷つくのをビクビク恐れないで、のびのびとやっていたのかな。

……いや、ビクビクしている人をみても理解できない人になっていたかもな、のびのびとやりたいことをやる自由のありがたみも感じなかったかな、と思い直す。

 

「自分で牛乳注いでみたいのに、こぼしそうだからってチャレンジさせてもらえない無力感」は、経験していないとわからないかもしれない。

牛乳を自分で注いだ方がこぼさず早いから、ちゃっちゃと自分で注いでしまうお母さんになっていたかもしれない。

こぼしたら「ほら言ったでしょ」と言っていたかもしれない。

 

そう思うと、不安でビクビクしながらも必死に頑張ってきた小さい頃の私をギュッと抱きしめたくなる。

 

今の私にできることは、インナーチャイルドをいっぱい癒していくこと。

 

そして、理想のお母さん像に近づいていくこと。

 

人間だから、理想と程遠い、鬼のようなお母さんが顔を出してしまうことも多分あると思う。

そんな時は、何で鬼が顔を出してきたのかちゃんと考えてみよう。

その鬼は、消化されていない感情が鬼の姿に変わって表れているのかもしれない。

だから、今度は鬼も一緒に抱きしめてみよう。

 

メンタルトレーニング心理学では、理想を手に入れるためには、具体的な理想を描くことが重要になってくる。

そして、理想を段階に分けてクリアするごとに自分にOKを出していくと理想が手に入りやすいと考えられる。

 

私の一歩目は、目の前の人の話をまっすぐに聴くことかな。

 

ねぇ、天国のお母さん。

私、いいお母さんできているかな?

理想のお母さん像に近づきたくて頑張っているよ。

 

あ。

又、気付いた。

色んな複雑な想いを抱えていてもやっぱりお母さんに認めてもらいたいんだな、私。