泣いている時間だけ、
あの子のことを想えている気がした。
笑ってしまった日は、
あの子に申し訳なかった。
楽しいと感じた瞬間、
「忘れてしまうんじゃないか」って
怖くなった。
悲しんでいる方が、
まだあの子のそばにいられる気がした。
だから抜けられなかった。
抜けたくなかった。
悲しみの外に出たら、
あの子のいない毎日を
生きなきゃいけないから。
あの子がいない毎日の中で
何をすればいいのか、
分からなかった。
だから悲しみの中にいた。
そこにいれば、
まだ「あの子のための私」でいられたから。
……
でも。
一緒に笑った日。
温かかった日。
何でもない日の、何でもない時間。
それは、
ちゃんと残っている。
グリーフケアセラピスト そらのこえ
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