紅茶にお塩⁈ イギリス政府を巻き込む大論争が勃発! | 英国式ティー&Manner Sweet English Tea♪

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ロンドン駐在時に伝統と長い歴史に培われたクラシックなティー&マナーインテリア英国式セッティングを学ばせて頂き現在も進行形です。ヨーロッパではマナーが人を判断する基準となります事が多い為本場イギリスでの経験を基にマナーを大事にしてゆけたらと思っております


お写真はお借り致しました

(イメージ画像です)






「完璧な紅茶をいれるには

塩をひとつまみ入れるべき」

とアメリカ人科学者が主張して

イギリス政府を巻き込む大論争が勃発





こんな記事が目に飛び込んで参りました

目

内容は以下になります





紅茶はイギリス文化を代表する飲み物として
知られており、イギリス国民の多くが
日常的に紅茶を嗜んでいるといわれています






そんな紅茶の完璧な淹れ方について
まとめた本を
アメリカの科学者が出版したのですが
「紅茶に塩をひとつまみ加える」などの
内容が議論を呼んでいます





SteepedThe Chemistry of Tea | Books Gateway | Royal Society of Chemistry

Want to fix a bad cuppa? Just add salt 
to your tea...





アメリカの
ミシェル・フランクル教授は
自宅のティーポットを使って
紅茶の淹れ方について独自の研究を行い
古い文献や先行研究を分析し
Steeped:The Chemistry of Tea
という本にまとめて
イギリス王立化学会から出版しました





フランクル教授は著書の中で
「茶葉は水分を吸収すると45倍に
膨張するため
ティーバッグは形状よりも
サイズの方が重要」
「ティーバッグをウォッカに1分ほど
浸してから
乾燥することで、デカフェが可能」
「ティーバッグを入れた水を電子レンジで加熱すると、茶渋が形成されるのでおすすめできない」などの研究結果を発表





また「ミルクティーは紅茶と牛乳の
どちらを先に注ぐべきか」という
長年の問いについて
フランクル教授は「紅茶が凝固する
可能性を減らす為
紅茶を注いだ後に温めた牛乳を注ぐべき」
という解答を提示しています





さらにフランクル教授によると
紅茶に塩をひとつまみ加えることで
味がよくなるとのこと
これは、ナトリウムイオンが舌にある苦味の
受容体をブロックするからだそうで
古くは8世紀から親しまれている方法だと
フランクル教授は説明しています






フランクル教授の主張する
「完璧な紅茶の淹れ方」は以下の通りです





1:苦味を抑えるために
塩をひとつまみ加える
2:凝固する可能性を減らすため
紅茶を先に入れて温かい牛乳を後から注ぐ
3:お茶をより温かく保つため
背が低く丈夫なマグカップを使う
4:ティーバッグではなく茶葉を使う
5:カップはあらかじめ温めておくと
カフェインと抗酸化物質の量が増加する
6:茶葉やティーバッグは使い回さず
使うのは一度だけ
7:電子レンジで淹れない
8:茶葉を長く湯に入れすぎない






しかし、アメリカ人の科学者が
「紅茶の正しい淹れ方」についてイギリスの
王立化学会から著書を出版した事
さらにその中に「紅茶に塩を加えると
味がよくなる」といった衝撃の内容が
含まれていることについて
紅茶を愛するイギリス人からは
大きな反響があった模様
著書の発表後には
紅茶に塩を入れる事について
疑問を持つ人々からフランクル教授の元へ
大量のメールが届いたそうです





お写真はお借り致しました

(イメージ画像です)






フランクル教授の研究結果について
イギリスの一般紙であるThe Telegraph
「アメリカ人はイギリスの紅茶について
何を知っていますか?」


スコットランドのニュースメディアである
「アメリカの学者が最近著した
完璧なお茶の淹れ方に関する本によると、
イギリス人は淹れ方に関して
間違っていることがたくさんあるそうです」


イギリスの公共メディアであるBBC
「イギリス人は、おいしいお茶の淹れ方についてある程度のことは知っていると
主張します」とコメントしています


さらに、イギリスのタブロイド紙である
Daily Mailは、フランクル教授の
やり方を実践
その結果について
「出来上がったのは、ひどい味で
信じられないほど熱く塩辛い紅茶だけでした
公正なテストとして塩を加えすぎたのではないかと心配して
対照のお茶にほんのひとつまみ加えました
 塩を少しずつ加えていくと
その結果は本来と殆ど同じ味か
或いは不快な程塩辛い飲み物の
どちらかになることがわかりました」
と報告しています




こうした騒ぎを受けて、ロンドンにある
アメリカ大使館は「あるアメリカ人教授が考案した『完璧な』紅茶のレシピが
メディアで報じられ
イギリスとアメリカの特別な絆に
熱い視線が注がれています
紅茶は仲間意識
すなわち英米両国を結びつける
神聖な絆を生み出す霊薬です
このような非道な提案が私たちの特別な関係の根幹を揺るがすのを
黙って見ていられません
従って、イギリスの国民的飲料に
塩を加えるという想像を絶する見解は
アメリカ公式のものではない事を
イギリスの善良な人々に
知らしめたいと思います
そして、これからそうなることも
決してないでしょう。私たちは一致団結し
紅茶については我々は1つである
ということを
世界に示そうではありませんか」という
公式声明をXに投稿しました






但し、アメリカ大使館は声明の最後に
「アメリカ大使館はこれからも
紅茶を電子レンジで温めるという
正しい方法で
紅茶を入れ続けるでしょう」という
コメントを付け加えています





このアメリカ大使館の声明に対する
リプライには
「『紅茶を電子レンジで淹れる』
というやり方は
実にアメリカ的でナンセンス」という
イギリス人からの意見が多く見られます





さらに、イギリス内閣府の公式アカウントも
反応を示し
「アメリカ大使館が発表した声明に
対する返答:
私たちは特別な関係に感謝しますが
心から反対しなければなりません
紅茶はやかんを使わないと作れません」と
コメントしました


In response, to the statement put out 

by the US Embassy in the UK


We appreciate our Special Relationship,

 however, we must disagree wholeheartedly...


Tea can only be made using a kettle.







〜 ボストン茶会事件 〜

お写真はお借り致しました





また「アメリカは紅茶に塩を加えることで
建国しました」など
ボストン茶会事件になぞらえる投稿も
多数見られました




Yo, the United States was founded by

adding salt to tea.






なお、イギリス王立化学会は
完璧なお茶の淹れ方について2003年にも
How to make a Perfect Cup of Tea」という声明を発表しています
それによると完璧なお茶の淹れ方は
以下の通りです






1:新鮮な軟水をやかんに入れて沸騰させる
2:やかんでお湯が沸くのを待つ間、
カップ4分の1ほどの水が入った
ティーポットを
電子レンジにいれてフルパワーで
1分間加熱する
3:やかんが沸騰したら電子レンジで温めた
ポットの中にいれたお湯を切る
4:カップ1杯につきティースプーン1杯の茶葉をポットにいれる
5:やかんのお湯が沸騰したら
ティーポットにお湯を注ぎ、かき混ぜる
6:そのまま3分間抽出する
7:マグカップは陶器が理想的
8:カップに牛乳を注いでから紅茶を注ぐ
9:砂糖はお好みで。温度は6065℃で飲むと不快な喉ごしがなくなる
10:静かで落ち着ける
お気に入りの家の場所で、
座ってお茶を飲む





色々と…興味深すぎます笑





ちなみに… 1番上と2番目の写真は
このようになさらない方が…🥺タラー






Yu’s tea 🎵