Victoire(ヴィクトワー)主宰・AROMAMUSICA(アロマムジカ)代表の杉浦菜美です。様々なアプローチで『香りから広がる世界』の魅力をお届けしています。
 
先日、ご縁があって、水窪の天竜T.S.ドライシステム協同組合へお邪魔してきました。
お話に加え、製材所の見学もさせていただき、ありがとうございました。

☆月齢伐採…新月期に伐採(木も、月のリズムの影響を受けている)
☆葉枯らし乾燥…軽くなる+色・艶・香りが良くなる(自分の身を守るためフェノール成分が出る)
☆天然乾燥…最低でも1年以上(人工乾燥と比べて強度にも差が出る)...
☆トレーサビリティ…伐採の瞬間からバーコードで管理(木の身元が保証されている)

人間の体にもバイオリズムがありますよね。
『月齢伐採』はオーストリアのエルヴィン・トーマさんが提唱された
「月が欠けていく時に木を切ると、虫がつきにくく永持ちする」というもの。
京都大学による実験で、満月前/新月前での養分(でんぷん質)の量の違いにより、
そのことが数値的にも分かっているそうです。

トレーサビリティについては、近年、アロマの世界でも重要視されています。
その香りは、一体どこから来たのか?
香りの元となる植物は、どういった環境で育ったものなのか?
さらに言えば、誰が、どういった想いで関わっているものなのか?
実物の「背景」にある、目に見えないものが、とても大切だと私は思います。

実は、月のサイクルで木を採るという方法、以前から興味を持っており、
静岡理工科大学の志村史夫教授の関連書籍も読んでいたのですが、
数日前の、とあるきっかけで今回の訪問が実現。
人の信念やこだわりに触れられるのは、私の一つの喜びでもあり、
このご縁にも感謝しています。