アルミン「できた!!!」 | 進撃のわかめ

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~夜 男子寮~

アルミン「惚れ薬がやっと完成した!」

アルミン「これで長らく僕を苦しめてた胃痛から解放されるぞ!」

アルミン「それにこれをクリスタに飲ませればあんなことやこんなことも」ウヘヘ

アルミン「おっと、つい欲望が…」ジュルリ

アルミン「しかしおじいちゃんの本はすごいなぁ。なんでも作れる気がしてきたよ」

モゾモゾ

エレン「アルミン…?こんな夜中に何してるんだ?」ウトウト

アルミン「エレン!?な、なんでもないよ…本読んでただけだから…」

エレン「んー…そうか…早く寝ないと明日起きれなくなるぞ…」オヤスミ

アルミン「そ、そうだね…もう寝るよ。おやすみエレン」

アルミン(うおおおおお…びっっっくりしたああああ…胃痛の元凶にバレるわけにはいかないからな…)

~朝 男子寮~

エレン「アルミンアルミン!そろそろ起きないと朝ごはん食べそびれるぞ!」ユサユサ

アルミン「う…うーん…おはようみんな…」セノビ

エレン(ん?なんだこれ?薬?栄養剤って書いてあるな)ヒョイ

ライナー「アルミンが寝坊なんて珍しいな」

ベルトルト「ほんとだね」

アルミン「あはは…ちょっと遅くまで本読んでたからね…」

エレン「アルミン、俺先に食堂に行っとくぞ」

アルミン「うん。僕も着替えたらすぐに行くよ」

~ミンナ食堂ヘ向カウ~

アルミン(さて、計画を実行するか…)

アルミン(!!?!?!?)

アルミン「ない!!!薬がない!!!なんで!?」

ガチャッ

ジャン「どうしたアルミン!?」

マルコ「なにかあったの?」

アルミン(あ、声出ちゃってたのか)

アルミン「い、いやなんでもないよ…物がなくなってて驚いただけなんだ…」アハハー

ジャン「なんだよ。そんなことで大声出すなよ。行こうぜマルコ」

マルコ「あ、ジャンちょっと待ってよ。アルミンなくしたのって大事な物なの?一緒に探そうか?」

アルミン「いや、いいよマルコ。たいした物じゃないから。」

マルコ「そっか、じゃあアルミンもとりあえず朝食食べに行こう」

アルミン「うん。そうするよ」

アルミン(これはマズイぞ…もし誰かがあれを持ち出したとしたら…)

アルミン(この部屋はエレンとライナーとベルトルトと僕の4人…持ち出した確率が高いのは朝僕を起こしたエレンか…)

アルミン(エレン?エレェェェン!!?)

アルミン(なにか騒動が起きそうな予感がするよ)キリキリ

アルミ胃ン「よお旦那」

アルミン「」

アルミン「とにかく朝食食べに行こう」

~食堂~

ミカサ「アルミンおはよう。ここに席を取ってある」

アルミン「おはようミカサ。ありがとう」

エレン「遅かったなアルミン」モグモグ

アルミン「うん、ちょっと探し物をしてて」

エレン「探し物?それって栄養剤のことか?」

アルミン(栄養剤と勘違いして持ってったのか…栄養剤のビンに入れたのは失敗だったなぁ…)

アルミン「あ、あぁそうなんだ。エレンが持ってるの?」

エレン「それがご飯取りに行ってる間になくなってたんだよ。悪いなアルミン。」

アルミン「じゃ、じゃあエレンは飲んでないんだね?」

エレン「あぁ、飲んでないぞ」

エレン(さっき二粒いただいたのがあるけどまだ飲んでないからな)

アルミン(よかった…あの薬は飲んだ人が一番に見た人に惚れる薬だからね…)

ミカサ「アルミン?どうしたの?」

アルミン「ううん、なんでもないよ。いただきまーす」

エレン「勝手に持ち出して悪かったなアルミン!あとで俺も探すの手伝うよ!」

アルミン「早く見つけたいからね、頼むよエレン」

~朝食後~

アルミン「それじゃ僕はもう行くね」

アルミン(盗んだ人が惚れ薬を飲む前に早く見つけないと)

エレン「アルミンもう行くのか?」

ミカサ「せっかくの休日。もっとゆっくり食べるべき」

アルミン「でも惚れぐじゃないや栄養剤探さないといけないから」

エレン「?それなら俺も手伝うぜ」

ミカサ「私も手伝おう。一人より三人のほうが見つけやすい」

アルミン「ありがとう二人とも。とりあえず三人とも別れて探してみよう」

エレミカ「わかった」

サシャ「なんですかなんですか?食べ物の話ですか?」

エレン「違うぞサシャ。アルミンの栄養剤を探してるんだ」

サシャ「栄養剤?」

エレン「茶色いビンに入ってるやつなんだがサシャ見てないか?」

サシャ「それならジャンが持ってましたよ」

サシャ(あれは栄養剤だったんですか。アメかと思ってました。ジャンに頼んで貰ったこの二粒どうしましょうか)

アルミン「ジャンが?そっかありがとねサシャ」

アルミン「僕ジャン探してくるよ」スタスタ

アルミン(なんでジャンが持って行くんだよおおお!!!どうせエレンの席にあったからとかなんだろうけどあいつぶっ飛ばすぞ!!!)

エレン「じゃあミカサ俺たちも探すか」

ミカサ「早く探そう。私は女子寮のほうを見てくる」

エレン「あ、ちょっと待てミカサ。これやるよ。二粒だけ貰ってたんだ」

ミカサ「アルミンに返さなくていいの?」

エレン「二粒ぐらいならいいだろ」

ミカサ「そうね。はいエレン水」

エレミカ「」ゴクッ

ミカサ「エレン…」

エレン「ミカサ…」

~男子寮前~

アルミン「ジャンジャンジャンジャンジャンどこ行きやがった」ブツブツ

ゴツンッ

???「いってーな…どこ見て歩いてんだよ…」

アルミン「それはこっちのセリフだよってジャン!!!」

ジャン「ん?あぁアルミンか」ジッ

ジャン「…」

アルミン「ジャン…?」

ジャン「好きだ」

アルミン「」

アルミン(これは飲んだな。恐らくついさっき。そして一番に見たのが僕。とりあえず落ち着くんだ。)

アルミン「ジャン?冷静になって?」

ジャン「何言ってやがる。俺は冷静だ。そんでアルミン好きだ」

アルミン「全然冷静じゃねえだろおおおおがあああああっ!!!」

ジャン「急に叫ぶなよ。うるさいぞアルミン好きだ」

アルミン(なんだこれなんだこれなんだこれ。いちいち好きだって言うの?あの薬)

アルミン(とにかく薬返してもらおう)

アルミン「ジャンさっき何か飲まなかったかい?」

ジャン「あ?そういや栄養剤飲んだな。それがどうかしたか?アルミン好きだ」

アルミン「その栄養剤僕のなんだ。返してくれないかな?」

ジャン「おぉいいぜ。ってあれ…」

アルミン「ジャンどうしたの?」

ジャン「悪い…落っことしちまったみてえだ…」

ジャン「好きなアルミンの物なくすとか俺最悪だ…うわあああ…」ダッ

アルミン「ちょっ!?ジャンどこ行くの!?」

アルミン「行っちゃった…」

アルミン(また振り出しに戻っちゃったよ。クリスタが盗んでくれたらよかったのに)ハァ

アルミン「とにかく一度食堂に戻ろうかな」

~食堂~

ザワザワザワザワ

ミカサ「エレン…」イチャイチャ

エレン「なんだよミカサ…可愛いなほんと…」イチャイチャ

ミカサ「///」

一同「」

アルミン「ナニコレ」

アルミン「ちょ、ちょっと、ライナーこれどういうこと!?」

ライナー「わからん。突然二人がイチャイチャし出した」

アルミン(待てよ…これは当初の計画通りじゃないか…なのになんでまた胃が痛いんだ…)キリキリ

アルミン(ていうかエレン飲んでんじゃん!!!さっき飲んでないつったじゃん!!!)

アルミン「あ、あのエレン?ミカサ?」

エレン「どうしたアルミン。そうだジャンは見つかったか?」

アルミン「う、うん。でも栄養剤は見つからなかったんだ。それよりエレン栄養剤飲んだ?」

エレン「おう!実は二粒貰ってたんだ!ミカサにもあげたぜ!」

アルミン「そ、そっか…」

アルミン(これでいいはずなのになんで胃が痛いんだ…はっ…殺気…)

アニ「」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

アルミン「oh…」

アルミ胃ン「大変ですな旦那も」

ライナー「しかしほんとにありゃ夫婦だな。新婚の」

アニ「」バキッドゴッ

ライナー「ぐはぁっ」

サシャ(まぁまぁ理由のある暴力がライナーを襲ってますね。パァン美味しいです)

ライナー「」

ベルトル「今のは君が悪いよライナー…」

アルミン(さて、一度状況を整理しよう。エレンとミカサは晴れて両思いだ。ムカつくほどイチャイチャしてるけど。そしてアニがそれを見て殺気を放ってる。既にライナーはやられた)

アルミン(まさに修羅場だ。アニはエレンのことが好きなんだろう。だとしたら一刻も早く薬を見つけてアニに飲ませよう。そしてそうだな…ベ、ベ、ベルトを見せよう)

ベルト「何か嫌な予感が」ブルッ

~その頃女子寮~

ユミル(ジャンが落としてったこれなんなんだろうな)

ユミル(見たところ栄養剤っぽいが…栄養剤ならクリスタに飲ませるか…)

ユミル「おーいクリスt」

ユミル「あれ?どこ行ったんだ?」

ユミル「探しに行くか」

~廊下~

クリスタ「食堂が騒がしいけど何かあったのかな?」

クリスタ「あれ?ライナーとベルトルト?」

ライナー「ク、クリスタ!?」

クリスタ「どうしたのその怪我!?大丈夫??」

ライナー「あ、あぁいつものことだからな。大丈夫だ」

ライナー(結婚しよ)

ベル(女神降臨しました)

ユミル「おーいたいた私の天使」ダキッ

クリスタ「ユミル?もうやめてよ~」

ユミル「お?ライナー相変わらずだな」ゲラゲラ

ユミル「そうだ。クリスタこれ飲めよ」

クリスタ「ユミルこれなんなの?」

ユミル「栄養剤だ!」

ライナー「おいクリスタに変な物飲ませるなよ」

ユミル「栄養剤のどこが変なんだよあぁ?」

クリスタ「あ!だったら3人も飲めばいじゃない!」

ユミル(天使)

ライナー(結婚した)

ベ(可愛すぎて萌え禿げる)

ライナー「そうだな。じゃあ俺も貰おう」

ベ「ぼ、僕も」

4人「」ゴクッ

ユミル「これ苦いな…」

ライナー「ほんとにな…クリスタ飲めたか?」ジッ

クリスタ「うぅ…なんとか…」ジッ

ライナー「クリスタ結婚しよ」

ユミル「」

ベ「」

クリスタ「いいよ///」

ライナー「嬉しいぜクリスタ」ダキッ

クリスタ「もう///」

ユミル「」

ベ「」

ユミル「ベルトルトオオオあいつはてめえのだろおおお!!!」ジッ

ベ「ちょっ…やめてユミル…首締めないで…」ジッ

ユミル「ベルトルさん…好きだ…///」

ベ「ユミ…ル…僕もだよ…///」

アルミン「あ、クリスタ達だ。おーい」

アルミン「」

アルミン「まさか…まさか…」ワナワナ

ライナー「うん?アルミンかどうしたんだ?」

アルミン「君たち何か飲まなかったかい?」ワナワナ

クリスタ「ユミルの持ってた栄養剤飲んだけど??」

ユミル「ジャンが落としてったんだよ」

アルミン「やっぱり…」

アルミン「これは僕のなんだ…返してもらうよ…」

ライナー「おう、じゃあなアルミン!それよりクリスタ今からどっか出かけるか?」イチャイチャ

クリスタ「街に行きたいな///」イチャイチャ

ユミル「ベルトルさん私たちもどっか行くか?」

ベ「そうだね。ダブルデートとかどうだい?」

ライナー「じゃあ行くか」スタスタ

アルミン「」

アルミン(ライナー…僕にはおじいちゃんの本っていうものがあるんだ…この報いは必ず受けてもらうぞ…)

アルミン(とりあえず薬は戻ってきたしアニをどうにかしないと)

~食堂~

エレミカ「」イチャイチャ

アニ「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アルミン(うわぁ…これは近寄れない…近づけば間違いなくさよなアルミン)

アルミン(そしてアニと誰をくっつけようか…男子勢いないし…ん?コニー?よし、コニー君に決めた!)

アルミン「コニー」

コニー「ん?アルミンどうした?」

アルミン「これあげるよ」つ 薬

コニー「お、これさっきの栄養剤か」

アルミン(な…に……?なぜこのバカがこれを知ってるんだ…?)

アルミン(これは予想外だ…!)

アルミン「えっと…なんでコニーはこれのこと知ってるの?」

コニー「サシャがくれたんだよ」

アルミン「サシャが!?サシャはなんで持ってたんだろ?」

コニー「さぁ?っとサシャー」

サシャ「ごめんなさいコニー…準備に手間取ってしまって…」ハァハァ

コニー「別に走ってくる必要ないだろ」ナデナデ

アルミン「」

サシャ「えへへ///それじゃ行きましょうか!」

アルミン「サ、サシャ!栄養剤なんで持ってたの?」

サシャ「ジャンから貰ってたんですけどなにか??」

アルミン「い、いやなんでもないよ…」

コニー「おし、じゃあ行くか!」

サシャ「はい!食べ歩きデートです!」

アルミン(馬鹿夫婦なんてハンナとフランツで充分なんだよ!!!)

アルミン(はぁ…どうしよう…周りのほとんどカップルになってるよ…)

アルミン(アニはさっきから殺気放ちまくってるし…)

アルミン(おじいちゃんの本を見て効果の消し方を調べるか…)

ジャン「よぉアルミン」

アルミン「!?」

アルミン「ジャ、ジャン!」

ジャン「なんだよ、そんな驚かなくてもいいじゃねえか」

アルミン(あれ…?)

アルミン「ジャン今までどこにいたの?」

ジャン「それがよく覚えてねえんだよなぁ。気付いたら泣いてたんだよ。わけわかんねえ」

アルミン(もしかして涙と一緒に薬の成分が出たから症状が治ったのかな?)

ジャン「…つーかなんで死に急ぎ野郎はミカサとあんなイチャイチャしてんだよおおおおおお」

ジャン「羨ましいいいいいいあああああああああああ」ダダダダダ

アルミン「行っちゃった…」

アルミン「僕ももう一度本を読んでこよう」

~部屋~

アルミン「効果は1日なのか。ならこのまま放置でいっか」

~翌日 食堂~

ミカサ「私はエレンあなたが嫌い。なので近づかないでほしい」

エレン「俺だって母ちゃんみたいに接してくるお前なんか好きじゃねえよ」

アルミン(なんだこのギスギスした空気は)

アルミン(昨日薬を飲んでイチャイチャしてた人みんな険悪な感じになってる)

アルミン(まさか副作用…)

アルミン(とりあえずライナーがクリスタに平手打ちくらったしいいや)

~終わり~