ホメられ、期待された
→ その通りになろうとする!
叱られ、期待されなかった
→ その通りになろうとする!
人間が一番信用できないものは
何かというと、自分自身である。
自分が一番信用できない。
だから、教祖に、
「お前は悪いカルマがある」「悪い霊がついている」
「しかし、ここでしっかりお布施をすれば、
人々の魂を救える人間になれる」といわれると、
ついそんな気になってしまう。
人間とはいかにお調子者であるかということだ。
「お前は会社になくてはならない人間だ」
「期待しているよ」などと社長に声をかけられると、
本当にそう思えてきて、
命に代えても会社につくしてしまったりする。
初歩的なマインドコントロールである。
脳というコンピューターは、
自分自身にたいして抱くイメージよりも、
他人が自分に対して持っているイメージを、
何としても実現するようにプログラミングされている。
「人の思惑など気にするな」というのはウソだ。
他人にどう思われるかが大切なのだ。
シドニー五輪で高橋尚子選手を
女子マラソンの優勝の栄冠に導いた小出義雄監督は、
大きな期待を選手に伝え、さらにホメまくる才能を持っていた。
「一番になれるよ、世界一になれるよ。絶対になれるよ」
と、どこかの教団の暗示テープのように繰り返す。
もうダラしないくらい、ホメてホメまくるのだ。
高橋選手の扁桃核はすっかり気持ちよくなってしまい、
自分は世界一のマラソンランナーなれるものと錯覚し始める。
そうなればメンタルビゴラス状態だから
どうしようもなくワクワクしてきて、
「やめろ」と言われても喜んで努力してしまう。