この世には3種類の人間しかいない。

「できる」と予感する人間。

「できないかもしれない」と予感する人間。

「できっこない」と予感する人間である。

 

その予感は、

もちろん脳に蓄えられた過去の記憶データーから来る。

 

「できなかった」という

不快な記憶デターを多く持っていれば、

当然、「できない」を予感する。

 

自己防衛的な心配や不安が入りこんでいるから、

能力が萎縮し、できることもできなくなる。

 

逆に、「できた」という

快適な記憶データーばかりなら、

「できる」脳になり、できるまえから、

もうできた気がして、心がワクワクしてくる。

 

そのウキウキワクワクする予感が脳を活性化し、

能力をぐんぐん引きだし、実際にできてしまうのだ。

 

人間とは、記憶データ以外の何者でもない。

 

このようにいうと、

不安を覚える人がいるかもしれない。

 

過去の記憶データーがすべてなら、

人間は過去に縛られてしまうではないかー。

 

その通りである。

それがツキのない人間の現実の姿だ。

 

ただし記憶データはいくらでも変わるし、

変えることができる。

記憶データが変われば、当然予感が変わる。

 

川波由利さんも、それまでの記憶データを

徹底的にチェンジする事によって、

「できない」脳を、「できる」脳に変え、

「できないかもしれない」予感を、

「できた」予感に変えている。

 

これが、7年間の念願だったトーナメント出場という目標を、

あんなにもラクラクと実現させてしまったのである。

 

記憶データーの変換は決して難しくない。

 

「ためだ」という記憶データを「最高だ!」に

変えればいいのだから!

単刀直入に言おう、人間とは、

脳に記憶された記憶データーである。


記憶データーの蓄積、それが人間である。


 

たとえばセールスマンにも、

トップセールスマンになるという目標を持つ人間と、

なりたいけれど、なれそうにないと思う人間、

なりたいとも思わない人間がいる。


どの職場にもこの3タイプがいる。

 


能力開発のとある人が1部上場企業のサラリーマンだったが、

ひょうんなことから創業社長に見込まれる幸運をつかみ、

20代で支店責任者に大抜擢された。


いわば、単なるツキ人間である。


だから自慢するつもりは少しもないが、

これは破格の昇進であり、

全国に数百点あった支店で一番若い支店長だった。


 

しかし若いときには、

破格の昇進などするものではない。


その時の部下はほとんどが年長で、

中には自分の親くらいの年齢の人さえいた。

まだ経験第一主義の時代である。


ツキで出世した若造が、

経験豊かなモサたちを相手にどんな悪戦苦闘を強いられたか。

その苦労のほどはあえて説明しなくても想像してもらえるだろう。


年齢、経験、知識というハード面では、

年配の部下達にとても太刀打ちできない。上

司として強権を発動し、教養的なマネージメントを行っても、

逆効果になる事は目にみえていた。

 


しかし、心という大切なものがまだ残っているとその方は考えた。


人間の心に注目し、心理面からのアプローチによって、

人を動かし、人の能力を引きだし、

職場の成績を伸ばしていく。いわば苦肉の策だった。

 


けれどツキ人間は、

すべてをツキに変えてしまうといったらいいだろうか、

それがやがて「ブレイントレーニング」という方法を見出すに至る。

能力開発研究の発端になったのである。


以来、その方は人間の心の怖さ、恐ろしさ、

その意外な強靭さと意外な脆さとを見続けてきた。


 

トップになろうと全力で走っていた人間が、突然バーンアウトする。

バーンアウトしたまま、人間が変わったように無気力になり、

会社を辞めざるを得なくなるという姿を何度も見てきた。


抜群の才能を持ちながら、

「自分にはできない」と思い、

不平不満をこぼしながら、

せっかくの人生を送ってしまものもたくさんいた。

 


一方では、トップになろうなんて、

身の程を知らないヤツだと思うような人間が、

たちまち実力をつけ、ツキをつかみ、どんどん昇りつめていく。

 


その違いは何かといったら、

彼らが自分の人生に対して抱く予感が違っていただけだった。

「できる」と予感する者と、

「できないかもしれない」「できっこない」と予感してしまう者。


それが人間を3つのタイプに分けていたのである。

マインドコントロールの第一段階には、

必ず「揺さぶり」がある。

 

その人が持っている価値観を揺さぶり、

それまでの人生における記憶データーに基づいて、

その人が作り上げてきたものの考え方、

感じ方をまず壊しにかかる。

 

例えば恐怖を与えるという揺さぶりの手法がある。

 

「貴方は3日後に間違いなく死ぬ」と断言されれば、

どんな人でも少し不安になる。

「このままでは貴方ばかりか、お子さんまで危ない」。

そんな事を予告されると、ますます不安が募る。

 

人間の脳は、理屈では捉まえられない

予言とっか予知などには、からきし弱いのである。

 

そんなときに、

「じつは災いを免れる秘密の方法があるのだけれど、

あなたにだけそっと教えよう」とささやかれれば、

ホッとしてその言葉を無条件に信じてしまう。

 

ホッとする、その安心感が極めて危ない。

 

恐怖によるストレスは人の脳を思考停止に陥れ、

正しい判断力を奪う。

そうした状況で優しい言葉をかけられたり、

親しげな態度を示されると自己防衛本能がフッと消え、

脳はどんな事でも受け入れてしまう無防備な状態になる。

 

そうなると相手の言葉が無意識の中までストンと入り込み、

その後の思考や感情に強い影響を与え続けるのでる。

 

だから、カルト集団は、厳しい断食を課したり、

ハードワークを強制して信者を強いストレス状態に置く。

 

理屈や理論ではなく、脳にじかに働きかける手法で、

その人の価値観、生き方を一変させてしまうのだ。

 

私がこれからお話する能力開発法の手法も、

基本は、カルト集団のマインドコントロールと違わない。

 

脳に働きかけ、脳のあり方を変える。

 

ターゲットとなるのは、ツイていない脳だ。

それをツイてツイてツキまくる脳に変える。

 

“出来ない脳”を、“出来る”脳に変え

“つまらない”脳を“ウキウキワクワク状態”の脳に変えてしまう。

 

その意味で、実に「恐ろしい能力開発法」なのである。

この恐ろしい能力開発法に、

今や「ブレイントレーニング」という名前のものがある!

世の中には、自分を変えることなど

簡単だという人たちがいる。

 

事実、彼らはいともやすやすと人間を変えてしまう。

 

一流大学を優秀な成績で卒業した、

まじめな超エリートサラリーマンを犯罪者に

一変させることなど、彼らには雑作もないのだ。

 

地下鉄サリン事件が起きたとき、

マスコミでは「マインドコントロール」

という言葉が大々的に取り上げられた。

 

普通の若者、それも人並み以上に優秀な若者たちが、

無差別殺人を計画したり、

実行するような大それたことが何故出来たのか、

そういう疑問答えたのが、

マインドコントロールの理論だった。

 

洗脳という言葉があるように、

マインドコントロールとは、

マインドつまり心に働きかけるよりも、

脳に働きかける技法である。

 

一連のあの事件は、脳に働きかければ、

いかに簡単に人間を変えてしまえるか、

どれだけラクラク人を

改革できてしまうかということを証明しているのである。

 

脳に働きかけるからこそ、

命の次にお金が大切だったような人でも、

全ての財産を嬉々としてお金をお布施できる。

 

お布施するのが快感で、

お布施せずにはいられらくなる。

まわりの人には、気が狂ったしか見えない。

それほど劇的に人間を変えてしまうのだ。

 

これは凄い事である。

 

理屈や理論でいくら説得しても

そんな劇的な変化は決して起こらない。

 

やる気を出そうと頭でいくら思っても、

絶対にやる気はでないし、

プラス思考の人間になろうとしても、

心で決意するだけでは、

絶対にプラス思考の人間にはなれない。

 

理屈や理論では人間を変革できないのである。

 

マインドコントロールは、

脳そのものを標的にし、脳のあり方を変えてしまう。

 

脳を変えるといっても、

無論開頭手術を行うわけではない。

 

ある手法を用いれば、

人間の思考パターンや感情パターン、

価値観などは幾らでも変えられる。

 

しかも本人はそのことに少しも気づいていないから、

手術よりもずっと恐ろしいのである。

自己変革という難題のウソ!

 

正常な頭脳の持ち主なら、

これまでの人生で一度や二度は、

「自分を変えたい」と

真剣に思いつめたことがあるだろう。

 

もっとポジテブな人間でありたい。

ちょっとしたことで直ぐにヘコたれたり、

テンションが落ちたりしない、

メンタルタフネスでありたい。

 

人の心を上手につかめる魅力的な人間になりたい・・。

 

私達は、今の自分を変革する事なしには、

どんな願望も実現しないことをよく知っている。

 

なぜなら願望とか目標といわれるものは、

私達の能力を引き上げるために

存在するという一面があるからだ。

 

5年後、10年後の目標を達成したければ、

その目標にふさわしい自分に、

現在の自分を変革していく必要がある。

 

自分を変える。

 

しかし自己変革ほど難しいことはないということも、

私達は体験的によく承知している。

 

記憶データーは、

「自分を変えるなんてできっこないさ」と語りかけてくる。

 

心理学や心理療法の本を開いても、

それがいかに困難なことであるかという

説明ばかりが延々と続いている。

 

自分は容易に変えられない。

これは大ウソである。

 

ツイていない人間は、

自分を変える必要があるにも関わらず、

自分は変わらない、変えられないと思い込み、

そのうち変わらなくてもいいとあきらめてしまう。

 

ツキのある人間は、

すでに充分自分を変えてきたのに、

まだ変われる、もっと変われると思い込み、

常に自分を変革し続けていく!