『医者に命をあずけるな 』(中村仁一) | 読書ン!大魔王

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ハ ハ 読書ン!
くしゃみひとつで 呼ばれたからは
それがわたしの ご主人さまよ〜
ハ ハ 読書ン!大魔王

評価 ☆☆ (二つ星)

はじめに―医者である私がたどりついた結論

医療に対する信仰を弱めよう

病気といかにつきあうかは人生の問題である

死を医療者の手から取り戻そう



第一章 医者に命を預けるな
病気やケガを治すのは医者でも薬でもない
治らない病気が圧倒的に多い
症状にも意味がある
「不確実性」と「限界」がある医療
医療には目標がなくてはいけない
医療者の「最善」と患者の「最善」は異なる
主権在患(主権は患者にあり)
おすすめは死にぞこないの医者
医学博士は〝詐欺師〟?
野良犬の気楽さとしんどさ
医者にどこまで頼れるか
「年のせい」を認めたがらない
不良老年ほど強いものはない
病気にも意味がある
生活習慣病に脅しは逆効果
〝治す〟専門家はいない

診断あれど治療法なし

いかに死の看取りをするか

病気と闘わないで生きる


第二章 死ぬときに医者は無用

「死ぬ」ってこんなに穏やかなんですね
「腹水が消えた」がんの自然死

茶碗投げで発作解消

「入院さえすれば」の大きな間違い

寝たきりにならないために〝骨粗鬆症対策〟!?

「できるだけのことをする」 が「できる限り苦しめる」

ボケでからでは遅い

治らない病気とつきあう

こうまでしないと死なせてもらえないのか

検査大好き人間

医者は人生の達人にあらず

迷ったときは下駄を投げろ

死ぬ自由もない

大切なおじいちゃん、おばあちゃんなんです

病状を悪化させる医者の言葉

第三章 私はどうしても「がん」で死にたい

死に方にいい悪いはない
なぜがんで死にたいか

すべてのがんが痛いわけではない

殺細胞性の抗がん剤は家族も危険にさらす

精神の安定が自然治癒力を高める

家族なら何でも知っているか?

告知を受けた患者との接し方

思いやりが孤独地獄に落とす結果に

告知がなくても察知できる

生きながら〝亡き者〟に

死から生を学ぶ


第四章 賢い患者になるために

〝おまかせで〟は通らない
医者のパターナリズム

〝赤ひげ〟は医者の理想像ではない

ヒポクラテスは死んだ

医薬品被害にあわないために

新薬が登場するまで

大学病院は人体実験の場

〝薬好き〟の落とし穴

手術と同意書

輸血拒否をめぐって

看護にもインフォームド・コンセントがいる

第五章 その日をどう迎えるか

自然死を望むなら
孤独死は死に方としては理想的

救急車は呼ばない、乗らない

「自宅で死ねる」ということ

医学・医療に幻想をもたない

死ぬ時期にはきちんと死なせる

私が入院を嫌う二つの理由

餓死か溺死か

死に目にあうことの意味

安楽死と慈悲殺

蘇生術はご勘弁

脳死について

臓器移植を考える

遺体は家族のものか

尊厳死の法制化

がんより手術がこわい

「私に決めさせて」

私の事前指示

繁殖を終えたら「死を視野に」入れて生きる

繁殖を終えた人とは「死を視野に」入れてからかわる

「逝き方」は「生き方」