『クオリティ国家という戦略』(大前研一) | 読書ン!大魔王

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くしゃみひとつで 呼ばれたからは
それがわたしの ご主人さまよ〜
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評価 ☆☆ (二つ星)

序章  中途半端な国になってしまった日本

 新国家モデル「クオリティ国家」という道

 今すぐ始めなければ間に合わない


第1章 世界で台頭する新たな国家モデル

 「加工貿易立国」は優れた国家モデルだった

 日本経済は「日米貿易戦争」をきっかけに衰退した

 加工貿易立国モデルの延長線上に「解」はない

 BRICsの凋落と「クオリティ国家」の台頭


第2章 クオリティ国家の代表格、スイスを現地視察

 スイス「時計産業の隆盛」は日本に追い込まれたから

 ブランドを維持するのは1人の天才だけでいい

 日本が陥った「デジタル革命のジレンマ」の恐ろしさ

 隣国から大勢の労働者が〝越境通勤〟していた

 なぜスイスは国際競争力が強いのか

 永世中立国が「国民皆兵」である理由


第3章 事業戦略型国家シンガポールの工夫

 シンガポールは世界に例を見ない「事業戦略型国家」である
 「カジノ招致」は香港・マカオへの危機感から踏み切った

 複数の「ハブ拠点」で世界を呼び込むシステム構築のうまさ

 「移民先進国」は繁栄に必要な人材を〝輸入〟する

 「国家はホテル、国民はホテルの従業員である」

 「50坪マンション」と「国民を食わせていくことが政治家の責任」

 アメリカと中国は実は「クオリティ国家の集合体」である


第4章 日本が学ぶべきクオリティ国家のしたたかさ

 クオリティ国家では海外企業が活動しやすい

 ノルウェーでは年金積み立てを政府がやってくれる

 隣国の繁栄をしたたかに利用するクオリティ国家の知恵

 税率の低さは世界から企業と人材とカネを呼び込む

 海外比率95%超!クオリティ企業「戦いの舞台」は海外にある

 国語論争直前まぜ激化したシンガポールの英語教育

 国際性が自然に身につくスイスのボーディングスクール

 ユニーク教育とメディコンバレーがデンマークの強みとなっている

 「超リラックス教育」で学力ランキング上位にあるフィンランドの秘密

 ドイツに真っ向から勝負を挑むことがスウェーデンの成功基準

 韓国はこうして「苦手の英語」を劇的にレベルアップした

 「理系強化」と「機能特化」で天下を獲った台湾企業群 
 これからの日本は教育改革に20年をかけていられない


第5章 日本新生への新たなビジョンクオリティ国家戦略

 今の日本の政治家や官僚に改革は実行できない

 現在の日本がクオリティ国家になれない6つの理由

 答えは「オーガナイズ・スモール」にある

 道州制で北海道は「アジアのスイス」にも「デンマーク」にもなれる

 九州道は年間1000万人の観光客を呼び込める

 もはや「均衡ある発展」ではないほうがよい

 「道州制クオリティ国家」の強みは一種の大統領制である

 ひとつの先行事例が変革の狼煙となる