復讐しないことが一番の復讐前に進んで幸せになろう一番良い復讐の仕方は、復讐しないこと、そして悪意に対して笑顔を見せられること
私は母が亡くなる前の約3年間、ずっと母の父に対する愚痴と文句を聞いてきました。実はそれで、少々病んだ時期もありますが、今になって、あれはなんのタイミングだったのだろうと一人娘である私が考えるに、父の一存で車の運転免許を返納させられ、80歳にして自由を奪われたことだったのではないかと…
育ちが良く教養があり、美しく品格ある女性であった母それまで良妻賢母で、いつも一歩下がって父を支え、父が粗相をした時はその後始末をきちんとやってきた人➡父が知らんことも、多々あると思われますがねだって父の口癖は、
「わしは一人でここまでやってきた」
「誰が稼いで、誰に食わせてもらってるんや」
「文句あるんやったら出て行け」
でしたからね
今になって分かったやろ
誰が家を掃除して、トイレを綺麗にして、お風呂を沸かして、ご飯を作って、洗い物をして、汚れた下着を洗濯して、それをたたんで、アイロンをかけて、ゴミを出して、家の換気をして、玄関にお花を生けてね。
書いてたら泣けてきたわ...
でもね、それを知ることができた父は、運のある人だと思うんです。多分、今、母に対してメチャメチャ感謝してると思われます。そして私には言わんけど、遺影の前で謝ってもいるだろうとね
実は母のお骨はいまだ実家にありましてね。一度は納骨する日程まで決めたんですけど、父が「やっぱり寂しいから自分が◯んでから一緒に納骨してほしい…」と言い出しまして、ほな、そうしましょとなりまして、はい
母が存命で、今思えばまさにカサンドラ症候群であったのだろうと思われる時期は、母が可哀そうで可哀そうで。まさか長寿家系の母が、父より先に逝ってしまうことになるとは夢にも思っていませんでしたので、父の最期には耳元で、これまでの恨みつらみを呟いてやろうなんて思っていた残酷な娘は私です
そして母が亡くなってから、父が高い確率でアスペルガー症候群とともに生きる人間だと理解した後も、どうにかして母の恨みを晴らしたい、思い知らせてやりたいと思っていたのもこの私です
もうすぐ母が逝って4年になりますが、随分父のことをいじめたなぁ~とね
でもね、反省はしていません(笑)
決して強がっているわけではなく、私の体を借りて、母が生前、父に言ってやりたかったことを代わって言った感がすごいんですだって父をこてんぱんにしてしまうのは、いつも決まって母のお骨と遺影がある階で、私もそこまで言うつもりはなかったけどな…的な内容のことを言ってしまうんですよねそして父はグーの音も出なくなる
そして私はこう言います。
「御本尊様(我が家の仏さまのこと)と、ばぁば(母のこと)と、ちゃんと話しな」
私はいつも父とケンカをした後、まぁまぁ罪悪感があったりするのですが、数日経つと父はケロッとして普通に戻っています(笑)これね、ほんまにありがたいんですわ。アスペルガー症候群のお陰よ
https://note.com/prokonaoko_69/n/n179d0fa45d9c
人間の脳の前頭葉には、人間らしさに必要な要素と記憶を司る部分があり、アスペルガー症候群とともに生きる人々は、ここの機能がうまく働きません。父の場合も散々人にボロクソ言うクセに、それを都合よく忘れていますし、誰かに言われたことも、そこに拘りがなければ全く覚えていないし、気にもしていません。
なので父の場合、ある場面を時系列で思い出して、あぁなって、こうなって、その後誰かがこう言って、自分がこうして云々みたいな、警察の取り調べのように記憶をたどることは難しいと考えますまぁ今後、逮捕されることはないだろうから大丈夫でしょうけどね
でも、このタイプの人って同じことをしつこく言うでしょそれは何かを記憶に落とし込んで覚えているからではなく、ただその人がそこに感情的に執着しているからで、よく覚えているということではないのですだから勝手に言わせておけばいい...とは言え、アスペルガー症候群の特徴や症状を知らない場合は、ほんまに周りの人はメンタルをやられてしまうんですよね私の母のようにね...
続く