『毒親』認定の父について、悪いことばっかり書くのもなんだかなぁ〜と思い始めた一人娘…ということで本日は、超多忙だった父との数少ない思い出の中で、父のことをスゴい！と思った出来事を書いてみます。
でもね、やっぱりそのときの父の行動には、“アスペルガー症候群”の個性の影響が見えるわけです。それが強力な正義感と責任感
まず親子3人で出かけた(メチャメチャまれ)時のこと、私は小学3年生か4年生だったと思います。3人できちんと列に並んで地下鉄を待ってたんですが、電車が着いてドアが開いた時に、横から割り込んできた中年の男の人がいましてね。今でもその光景は、はっきり覚えています。父はその頃40代で、身長は180cm近くて、まぁまぁ体重もありました。とにかく正義感がスゴいので、非常識な人が許せない！
「みんなちゃんと並んどるんや！並ばんかい！」と胸ぐらをつかんで凄んだんです。その男性はメチャメチャビビって、どこかに行ってしまいました
その時はね、パパはカッコええな〜と思いましたよ、マジで…でも怖すぎですわ(笑)
戦中生まれの父ですが、3人兄弟で家は貧乏、戦後の中学生の時、祖父母は修学旅行の費用を支払えず、父は参加を諦めたという経験があります。そして中卒で家族のために働き、叩き上げでここまでのし上がった人です。だから学歴コンプレックスがすごくて、裕福な家庭で育った人にも妬みがあります。でもそのハングリー精神が、父を支えてきたわけです
体格がよく腕っぷしも強くて、ケンカもメチャメチャ強かったらしい
だからその筋の方に、スカウトされたらしいのですが、そこは祖母からの教えがあり、世の中の役に立つ人間になるという誓いを立てていたようで、そちらへは行かなかったんだと言っていました
あともう一つは、私が高校卒業後の進学で実家を離れて、一人暮らしをしていた頃、小中の同級生でその筋の方の息子というのがおりまして、まぁその男子が一人暮らしをしている女子の同級生の電話番号を調べて、脅迫電話をかけまくっていたんです。そして私のところにもかかってきた。自分の女になって、売春して稼げという、わけの分からん脅迫電話です。もし親に言ったら、家族を皆殺しにするとね
とりあえず、焦りますよね。でもうちの父はそういう点では頼り甲斐があるので、一日考えて電話をして状況を伝えました。そうすると、すぐ実家に帰って来いと。そして又、タイミングがスゴい
その翌日、地元県警の方々とゴルフに行くと。「心配するな、ブタ箱に打ち込んでもらうさかいな！誰の娘に言うとんや！」とキレてました(笑)
ここでも、やっぱりパパはスゴいと思ったしだい(笑)怖いですけどね
あとはそうだなぁ〜、これまで私の友人知人が困った時には、その状況に応じて弁護士さん、会計士さん、警察関係者、お役人さんなど、その道の専門家を紹介してくれました。そこはええオトンなんですわ、他人様にはメチャメチャええ人
まぁね、残された日々の中で、父とどう向き合っていくかということが私の課題でして、こうやって色んなことを開示しながら、分析、考察し、自分の気持ちに折り合いをつけていこうと思っています
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