こんにちは。Hiverです。

 

 

先日開催されたインターネット大会「ブルーベリープロローグ」において使用した構築を記録します。

(ブルーベリー図鑑No.001~242のポケモンのみ使用可能なダブルバトル。リージョンフォームが存在するポケモンは図鑑に登録されるすがたのみ使用可能。)

 

 

以下の画像が使用構築となります。

 

 

下3匹のアカマツポイントが高め(?)

 

 

 

構築の大意

 

 

 

「こだわりメガネ」テラパゴスで「テラクラスター」の圧力をかけながらカラマネロで「トリックルーム」を使ってリスクのある2択を迫り、両者の行動の片方ないし両方を通すことを狙います。

 

 

通った行動によってその後の展開を変え、終盤は行動保障のあるポケモンでスイープします。

 

 

 

構築経緯

 

 

 

 

「テラパゴスを基本選出に組み込み、強く使う構築を組みたい」

 

使用可能ポケモン一覧を見たところ、1匹だけ参加できる禁止伝説ポケモンであるテラパゴスのパワーが明らかに飛びぬけており、このポケモンを採用しない/基本選出にしない理由が薄いと考えられました。

 

是非とも「テラパゴスを採用して強く使う構築」を考えたいところですが、今回はこのポケモンが「高耐久かつ、高火力で通りの良い全体技使い」である点に着目し、キタカミプロローグで使用した構築を踏襲することにしました。

 

(参考)

【キタカミプロローグ使用構築】ガチグマ&サマヨール対面構築【最終31位・レート1804】 | Hivernage (ameblo.j

 

 
 
 
 
上記の構築の動きとしては、「高火力高耐久のガチグマ(アカツキ)で圧力をかけながらサマヨールで『トリックルーム』を使い、『トリックルーム』が通ればそのまま低速アタッカーで攻める。通らなくてもガチグマの攻撃を通せていればそれを足掛かりに高速アタッカーで崩していく」というものになります。
 
テラパゴスの専用技「テラクラスター」は、テラスタルを使いステラフォルムになるとノーマルのタイプ一致補正こそ消えるものの十分に高い威力の全体技となり、全タイプに等倍(テラスタルした相手には抜群)で通るため非常に削り性能が高いです。また、テラスタルしなければノーマルのタイプ一致補正を乗せた単体技として撃つこともでき、さながらガチグマが「ハイパーボイス」「ブラッドムーン」を撃ち分けるかのような動きも可能です。
 
高種族値に加えて優秀な特性「テラスシェル」「ゼロフォーミング」を備えるため耐久面も申し分なく、初手から圧力をかけるポケモンとしてキタカミプロローグにおけるガチグマと同等かそれ以上の性能を見込めると判断したので「テラパゴスで圧力をかけながら隣で『トリックルーム』を使いテンポを掴んでいく」という、構築の軸となる動きが決定しました。
 
本大会においてはテラパゴス同士の同速勝負になる機会が非常に多いと予測されたため、性格下降補正をかけて無振りにし、トリックルーム下前提の運用とすることによって「すばやさ勝負に初めから参加しない」ことができるのも魅力的に映りました。
 
 
 
 
軸となる動きが決まったところで、テラパゴスの隣で「トリックルーム」を使うポケモンを考えます。
 
上述したガチグマ+サマヨールの構築におけるサマヨールの強みとしては
①「高耐久であり集中攻撃で落とされにくい」
②「『ねこだまし』が効かない」
③「『くろいきり』で相手のバフ、こちらへのデバフを解除することができる」
(④「『おみとおし』により相手の型を把握できる」)
 
という点が挙げられます。
 
このうち①を考慮するのなら、同じく「しんかのきせき」込みでの高耐久を持ち安定感のあるポリゴン2なども候補にあがりますが、仲間大会に参加した友人から聞くなどした情報により
・「テラパゴスの型は『めいそう』型が多い」
・「テラパゴスに対して『かいでんぱ』などのデバフが飛んでくることが多い」
 
ことが判明していたため、「トリックルーム」要員は③の要素を重視した方が良い(「トリックルーム」「テラクラスター」両方を通すことができても、相手のバフ/こちらへのデバフをどうにかしないと勝ちきれない)と判断しました。
 
そこで、「ひっくりかえす」にて上記の問題を解決できるカラマネロを採用し、②の問題は「おんみつマント」で解決することにしました。
 
他には「くろいきり」を使えるガラルヤドランなども候補にあがりますが、採用率が高く出てくると何だかんだ厄介なガオガエンに見た目上強い点、エルフーンの「アンコール」に悩まされない点を評価しました。
耐久力は非常に高いというわけではないですが弱点は少なめなので、簡単に落とされてしまうというケースもそこまで多くはありません。

 

 

 

 

構築の根幹となる2匹が決まったので、まずは「トリックルーム」が成功したときに裏から出す鈍足アタッカーを考えます。

 

この枠は自然とコータスに決まりました。

「ふんか」を押し付ける勝ち筋は非常に明快であり、「ゼロフォーミング」で天候を戻されることを考慮しても相当な圧力があります。「トリックルーム」が切れた後、もしくはそもそも貼れなかった時に出す高速アタッカーとして、自然と「こだいかっせい」や「ようりょくそ(今回は採用していませんが)」持ちを採用できるのも良い点です。

 

 

 

 

基本選出のラストピースとして、「トリックルーム」に依存しないスイーパーとしての高速アタッカーを考えます。

一致かくとう技によって相手の構築にほぼ存在するテラパゴスに対して一致で弱点をつくことができる点、「ひでり」とシナジーがある点を評価し、この枠はバシャーモを採用しました。

 

「トリックルーム」ラストターンに「みきり」を使うことによって即座に攻勢に移ることができる点もスマートです。

 

 

 

 

ここまででアシレーヌやオニシズクモなどのみずタイプに対して不安があること、「ひでり」と更なるシナジーが見込めることから、5匹目にはタケルライコを採用しました。

 

これまでのポケモンと攻撃面での相性補完が良いうえに高火力と高耐久を併せ持ち、「じんらい」の存在から「トリックルーム」下でも通常時でも強い動きをすることができるので、構築に求められる要素を高水準で満たしてくれます。

 

 

 

 

最後に、前のめりな高速構築(エルフーン+ウネルミナモ等)に対して「『トリックルーム』さえ貼れればテラパゴスを通して勝てる!」というパターンが存在しそうだったので、確実に「トリックルーム」を使うための補助要員が欲しくなりました。

 

吟味した結果、「このゆびとまれ」で確実性の高い補助をすることができ、自身が落とされずに持ちこたえた場合でも高火力を出すことができるブーバーンを採用しました。

 

「やるき」でドーブルの「キノコのほうし」を妨害することができる点や、丁度良いすばやさ(最遅にすることによって無振りのガオガエン、アシレーヌ等を下回る)を持っている点も評価できます。

 

 

 

 

 

こうして構築が完成しました。

 

最初から意図して組んだわけではないですが、「バシャーモとブーバーンを擁するほのおタイプ3匹構築」となり、ブルベリーグ四天王のアカマツくんを想起させる構築となりました。

 

 

 

 

個別解説(採用順)

 

 

 

 

◆テラパゴス

 

テラスタイプ:ステラ

せいかく:れいせい

努力値:H252-A0-B0-C252-D4-S0

実数値:(H197-Ax-B105-C128-D106-S72(ノーマルフォルム))

    →H202-Ax-B130-C172-D131-S94(テラスタルフォルム)

        →H267-Ax-B130-C200-D131-S94(ステラフォルム)

とくせい:(テラスチェンジ)→テラスシェル→ゼロフォーミング

わざ:はかいこうせん/テラクラスター/トライアタック/ねごと

もちもの:こだわりメガネ

 

 

テラスタイプ

「ステラ」…固定。基本的にこのポケモンにテラスタルを使う。

 

調整

・C特化

・H全振り(テラスタルフォルム、ステラフォルム双方における総合耐久力を考慮)

・トリックルーム下での運用を想定しているので、同族やブリジュラスとの同速回避のためにS下降補正(個体値は31固定)

 

わざ

「はかいこうせん」…最大火力技。「テラクラスター」と違ってノーマルタイプの一致補正も常時乗る。

「テラクラスター」…メインウェポン。基本的にこの技しか選択しない。

「トライアタック」…テラスタル後も「ワイドガード」を対策できる単体狙いかつ、安定した打点としての採用。

「ねごと」…上記以外のタイプ不一致技で拘るのはあまり強くないと考えたため、「キノコのほうし」対策として採用。

 

もちもの

「こだわりメガネ」…初手から高火力の「テラクラスター」を押し付けていくことを意識。テラスタルフォルム/ステラフォルムで実質的に2種類の技の撃ち分けが可能。

 

 

 

構築の軸①。

 

禁止伝説ポケモンだけあって火力も耐久も非常に高水準であり、「テラクラスター」という技だけで「高火力一致単体技」「全タイプに等倍以上の全体技」を使い分けられることもありそのスペックは圧倒的。

 

とくせいも「テラスシェル」「ゼロフォーミング」それぞれとても優秀であり、適切なタイミングで発動させることによりその耐久力を存分に発揮することができる。

 

こうした性質により、テラスタルを使うタイミングはとても重要になってくる。「初手は『テラスシェル』を維持して攻撃をやり過ごす」「ゴリランダーが出てきたタイミングで『ゼロフォーミング』を発動」「『ワイドガード』持ちがいるので単体技のまま『テラクラスター』を撃つ」といった状況が主に挙げられる。

 

テラパゴスとテラパゴスが対面した場合、お互いにテラスタルを使うと「テラクラスター」が抜群になることからテラスタル使用に際して複雑な駆け引きが発生しがちであるが、本構築においては「初手からテラスタルを使い後攻『テラクラスター』で『テラスシェル』を削り、次ターンにトリックルーム下で先行『テラクラスター』で仕留める」という流れを作りやすいため、ある程度安心して動かすことができたと感じる。

 

本大会はテラパゴスをいかに通し、いかに止めるかという大会であった。構築の根幹として全試合選出し大活躍してくれた。

 

 

 

 

◆カラマネロ

 

テラスタイプ:どく

せいかく:なまいき

努力値:H252-A0-B116-C0-D140-S0

実数値:H193-A112-B123-Cx-D124-S70(最遅)

とくせい:あまのじゃく

わざ:はたきおとす/ひっくりかえす/うそなき/トリックルーム

もちもの:おんみつマント

 

 

テラスタイプ

「どく」…弱点のむし、フェアリー技およびブリジュラスの「ボディプレス」などを意識。

 

調整

・最遅

・H全振り

・残りBD、テラパゴスと並んだ時に「ダウンロード」でこうげきが上がる調整

 

わざ

「はたきおとす」…一致ウェポン。一貫性が高く追加効果も優秀で、「テラスシェル」を触る技としても便利。

「ひっくりかえす」…重要な技。相手のテラパゴスの「めいそう」や自分のテラパゴスへの「バークアウト」「かいでんぱ」などを逆転させる。

「うそなき」…テラパゴス、ブーバーンの火力補助として採用。

「トリックルーム」…採用理由。基本的に初手でこの技を使う。

 

もちもの

「おんみつマント」…おもに「ねこだまし」を防ぐ目的。カポエラーやガオガエンは「あまのじゃく」を見てあわてて止めようとしてくるので有効に機能しやすい。

 

 

 

構築の軸②。

 

「あまのじゃく」によるデバフ牽制、あくタイプによる「いたずらごころ」封殺、「ひっくりかえす」によるバフ/デバフ耐性など独特の性能を持っている。

 

基本的に初手からテラパゴスと並べて「トリックルーム」を使っていき、そのあとは「うそなき」「ひっくりかえす」などを駆使して制圧していく。

 

「おんみつマント」は「ねこだまし」対策を目的としている。追加効果を防ぐという意味では能力ダウンに強い「あまのじゃく」とは相性が悪いという意見も考えられるが、デバフ追加効果持ちの技が狙って飛んでくることは流石になく、むしろ「エレキネット」「こごえるかぜ」を撃たれた時にすばやさが上がってしまうことを抑止できるのでメリットしか感じなかった。

 

とくせいについては実は「きゅうばん」「すりぬけ」も候補に挙がる。「きゅうばん」であれば「ほえる」「ドラゴンテール」による「トリックルーム」対策の対策ができ、「すりぬけ」であれば「ムラっけ」ベトベトンの「みがわり」に阻害されず、「ひっくりかえす」を使うことができる。

 

「きゅうばん」であれば勝っていたであろう試合は1試合存在したが、「いかく」で「あまのじゃく」が発動し有効に機能する場面はかなり多かったので、無難な選択にしておいて正解だったと感じる。

 

味方のコータス、タケルライコについてはトリックルーム下でカラマネロに先制してしまうため、「ひっくりかえす」「うそなき」をスマートに使えない点に注意する必要がある。この点を重く見るなら「てだすけ」への変更も考えられる。

 

構築の根幹としてほぼ全試合で選出し大活躍してくれた。個人的に好きなポケモンでもあるので、自然に採用出来た点は嬉しい。

 

 

 

 

◆コータス

 

テラスタイプ:ほのお

せいかく:れいせい

努力値:H236-A0-B0-C252-D20-S0

実数値:H175-Ax-B160-C150-D93-S22(最遅)

とくせい:ひでり

わざ:ふんか/かえんほうしゃ/だいちのちから/てだすけ

もちもの:もくたん

 

 

テラスタイプ

「ほのお」…「ふんか」の火力上昇を重視。

 

調整

・最遅

・C特化

・定数ダメージ考慮のH16n-1(今回の環境では意義が薄く、グラスフィールド意識の252振りの方が良い)

 

わざ

「ふんか」…メインウェポン。この技を連打できる盤面を作りたい。

「かえんほうしゃ」…「ウェザーボール」の方が単体打点として威力が高いが、「ゼロフォーミング」を考慮しこちらを採用。

「だいちのちから」…サブウェポン。ガオガエン等のほのおタイプに対する打点。

「てだすけ」…「トリックルーム」がない時や「ひでり」が解除されてしまった時でも強い動きができるように採用。

 

もちもの

「もくたん」…「ふんか」での制圧力を重視しているため、デメリットのない火力上昇アイテムを選択。

 

 

 

鈍足サブアタッカー。実はアカマツくんはこのポケモンを使わない。

 

「ひでり」「ふんか」での制圧力が強力な、「トリックルーム」構築定番のポケモン。本大会でもきちんと通せれば相当な圧力が見込める。

 

「ゼロフォーミング」での「ひでり」解除は気になるものの、少なくとも自分のテラパゴスに関しては、「初手から出していき早期にテラスタルを使う」動きが多かったのでネックになることはない。

 

相手の後発テラパゴスについても、「ひでり」解除狙いでテラスタルをすぐ使ってくれればこちらの「テラクラスター」や下記バシャーモの「インファイト」を抜群で入れられるなどメリットはあったため、そこまで戦いづらさを感じなかった。

 

しかし、こちらの構築に「フェイント」がないためどうしても「ワイドガード」はネックとなり、カポエラーやオニシズクモが採用されている構築に対しては選出を渋ってしまうことが多かった。

 

レートが上がるにつれて「ワイドガード」持ちをよく見るようになり選出機会が下がってしまったものの、刺さる構築に対してイージーウィンを量産してくれた。

 

 

 

 

◆バシャーモ

 

テラスタイプ:ゴースト

せいかく:ようき

努力値:H0-A252-B0-C0-D4-S252

実数値:H155-A172-B90-Cx-D91-S145

とくせい:かそく

わざ:やけっぱち/インファイト/はやてがえし/みきり

もちもの:きあいのタスキ

 

 

テラスタイプ

「ゴースト」…「ねこだまし」「フェイント」などへの保険をかけて動かすため。

 

調整

・最速AS(準速テラパゴス抜きを意識)

 

わざ

「やけっぱち」…「きあいのタスキ」を潰さないほのお物理技として採用。「はやてがえし」失敗時や「インファイト」をゴーストタイプに受けられた時などに威力を上げることができる。アカマツくんも愛用。

「インファイト」…最大火力メインウェポン。環境的に通りがよく、相手テラパゴスへの高打点として重要。

「はやてがえし」…相手の後発から出てくる「ねこだまし」持ちや、ゴリランダーの「グラススライダー」などを対策する。失敗した場合「やけっぱち」の威力を上げることができる。

「みきり」…「トリックルーム」ターンを調整しつつ、「かそく」を発動することができる。

 

もちもの

「きあいのタスキ」…行動保障を付与するため。基本的に後発から出てくるため詰め筋を考えやすく、「わかっていても一手足りない」状況を作れる。

 

 

 

高速スイーパー。アカマツくんの切り札。

 

「かそく」を利用した制圧力が非常に高く、「トリックルーム」が切れてもマウントを維持することができる。かくとう技はテラパゴスをはじめガオガエン、ブリジュラスなど様々なポケモンに刺さる。

 

最初は「いのちのたま」持ちで考察していたが、「はやてがえし」「やけっぱち」のシナジーに気付き「フレアドライブ」を必ずしも採用しなくてもよくなったため、自然と「きあいのタスキ」採用とすることができた。後発から出現する「きあいのタスキ」持ちは止めづらく、「フレアドライブ」の存在からそこまでメジャーな持ち物とも言えないため多くの場面で活躍してくれた。

 

テラスタルをこのポケモンに使う場面は訪れなかったが、「はやてがえし」で「ねこだまし」「フェイント」を対策することができるため、テラパゴスなどへの打点重視の「かくとう」が正解であったとは感じる。

 

「はやてがえし」を実際に決める機会も何回もあり(主にガオガエンに対して)、高速で高火力を出しつつ器用な動きが出来る優秀なポケモンだった。

 

 

 

 

◆タケルライコ

 

テラスタイプ:でんき

せいかく:れいせい

努力値:H212-A0-B0-C252-D44-S0

実数値:H227-Ax-B111-C207-D115-S81(個体値20)

とくせい:こだいかっせい

わざ:10まんボルト/じんらい/りゅうのはどう/みがわり

もちもの:パワーレンズ

 

 

テラスタイプ

「でんき」…弱点を減らしつつ一致でんき技の威力を強化し、「10まんボルト」でアシレーヌ、オニシズクモなどを倒せるようになる。

 

調整

・C特化

・明確な調整先が思いつかなかったので総合耐久意識の配分、「テラクラスター」等のダメージ意識でD寄せ

・S下降補正(個体値は20固定)

 

わざ

「10まんボルト」…一致メインウェポン。でんきテラスタルor「こだいかっせい」発動でアシレーヌやオニシズクモを倒せる。

「じんらい」…強力な先制技。この技の存在によって「トリックルーム」にそこまで依存せず戦うことができる。

「りゅうのはどう」…一致サブウェポン。ウガツホムラに対する貴重な抜群打点。

「みがわり」…「トリックルーム」ターン切れを狙った「まもる」に合わせる。相手の攻撃技を誘発するため、「じんらい」との相性も良い。

 

もちもの

「パワーレンズ」…トリックルーム下でアシレーヌ、オニシズクモなどに先手をとって攻撃するため。とくこうが上がりそう。

 

 

 

鈍足アタッカーとスイーパーを兼ねられるポケモン。

 

ここまでのポケモンで打点が乏しくなりがちなアシレーヌ、オニシズクモ、ウガツホムラなどに対して一致で弱点を突くことができ、攻めの相性補完が非常に良い。

 

もちろんコータスの「ひでり」と「こだいかっせい」の相性もよく、前述した仮想敵に対して一致技でほぼ確実に1発で倒すことができるようになる。とはいえ「ゼロフォーミング」の存在から過信は禁物である。

 

「パワーレンズ」ですばやさを下げることにより実数値40となり、最遅オニシズクモ(42)を下回る。「じしゃく」などがあれば綺麗に打点が足りる状況も発生するが、この構築においてはほのお技の通りが悪いオニシズクモやアシレーヌに先手をとれることがとても大事だった。構築単位で非常に苦手とするドサイドンについては相手が最遅だと同速勝負になってしまい、一矢報いることすらできない可能性があるのは惜しい点。

 

 

「じんらい」を使う以上どうしても択は発生してしまいがちだが、「みがわり」も絡めて器用な動きができ、耐久と火力も申し分ない優秀なポケモンだった。

 

 

◆ブーバーン

 

テラスタイプ:ほのお

せいかく:れいせい

努力値:H228-A0-B28-C252-D0-S0

実数値:H179-Ax-B91-C194-D115-S79(最遅)

とくせい:やるき

わざ:ねっぷう/10まんボルト/アシッドボム/このゆびとまれ

もちもの:いのちのたま

 

 

テラスタイプ

「ほのお」…耐性を変えて「攻撃を無理矢理吸った上で持ちこたえてほしい」ケースがそこまで思いつかなかったので、持ちこたえた場合の火力強化を重視。

 

調整

・最遅

・C特化

・「いのちのたま」ダメージ最小調整

 

わざ

「ねっぷう」…タイプ一致で威力の高い全体技。「いのちのたま」補正込みでメタグロスも倒せる。アカマツくんも愛用。

「10まんボルト」…主にアシレーヌへの打点を意識して採用。

「アシッドボム」…自身及び、テラパゴスと並んだときの火力補助用。相手のテラパゴスの「テラスシェル」に撃つ技としても有用。

「このゆびとまれ」…採用理由。ドーブルの「キノコのほうし」を吸った上で無効化できるのが優秀。

 

もちもの

「いのちのたま」…特に他に持たせたいものが思いつかず、火力はあればあるだけ良いと考えたので採用。

 

 

 

「このゆびとまれ」でサポートをする補完枠。アカマツくんのパートナー。

 

エルフーン+ウネルミナモを筆頭とする高速構築に対しては、テラパゴスをトリックルーム下で適切に通せれば高い勝率を見込めるものの、火力が高すぎてカラマネロが一撃で倒されてしまうケースが多々発生するため、基本選出を崩してでも「このゆびとまれ」持ちを出してサポートするという選択肢が存在することがとても大事だった。

 

サポーターの中ではかなりの高火力が出せる点がとても偉く、カラマネロの「うそなき」と合わせて攻める、「アシッドボム」でテラパゴスの火力補佐をする…など様々な動きができる。HPを伸ばせば耐久力もイメージよりは上昇し、メタグロスの「じだんだ」等を余裕を持って耐える。

 

「やるき」を活かしドーブル入りの構築に対して強気に投げていけるという点も評価できる。

 

すばやさ種族値「83」は、最遅にすることによって無振り60族(ガオガエン、アシレーヌ等)を下回ることができるギリギリの値であり、選出のしやすさに一役買ってくれた。今回は採用しなかったが、ガオガエンにダメージを与えられる「ねっさのだいち」「きあいだま」等も技候補に挙がる。

 

高火力と器用さを併せ持ち、そこそこの頻度で出撃して大活躍してくれた。ほのおテラスタルを使って制圧する格好良い展開もあり、今回の大会を通して好きになったポケモン。

 

 

 

 

 

選出

 

 

 

基本選出

 

 

 

先発

 

 

 

 

後発

から2匹(バシャーモは選出率が高い)

 

 

 

「テラクラスター」で圧力をかけながら「トリックルーム」を使ってリスクのある2択を迫り、どちらかもしくは両方の行動を通していくことを狙います。(理想としては両方の行動を通すことです。)

 

「トリックルーム」を起動できた場合は、「うそなき」「ひっくりかえす」等を駆使して攻めていき、トリックルームが切れても「かそく」「じんらい」を駆使してマウントをとり続けることを意識します。

 

 

 

 

ブーバーン選出時

 

 

 

先発

 

 

 

 

後発

 

oror

 

 

 

高速で固まった構築やドーブル入りの構築に対して「このゆびとまれ+トリックルーム」で確実に盤面を整えることを狙います。相手の先発によっては「ねっぷう+トリックルーム」をする場合もあります。

 

ブーバーンが持ちこたえた場合はそのまま「うそなき+ねっぷう」等を通していき、倒れた場合はテラパゴスを出して「うそなき+テラクラスター」で制圧します。

 

 

 

 

苦手な相手

 

 

 

 

ドサイドン、ラグラージ、ドダイトス

 

じめん技の通りが素晴らしいほどに良いので、一致技を撃たれているだけで大損害になります。

 

ドサイドンはこちらの「パワーレンズ」タケルライコを以てしても同速勝負を仕掛ける羽目になり、ラグラージ、ドダイトスは「ワイドガード」で行動を阻害してきます。

 

上位帯にちらほらいたラグラージ入りサイクルは非常に相手をするのが辛かったです。

 

 

 

 

エレブー、ブーバー

 

「このゆびとまれ」で「ひっくりかえす」を吸われるのが厳しいです。エレブーは「かいでんぱ」での阻害性能、ブーバーは「ほえる」や「アシッドボム」での補助に加えて「マッハパンチ」での「じゃくてんほけん」起動択が強力であり、上手なお相手ほど的確に「このゆびとまれ」を使ってきます。

 

これに関しては、カラマネロの「ばかぢから」でテラパゴスを削られるのを嫌ってという面もあると考えられるため、カラマネロ+テラパゴスの並びとしての課題といえそうです。

 

「かいでんぱ」は対策できた気になっていましたが甘かったです。

 

 

 

 

結果

 

 

ブルーベリープロローグ マスターカテゴリ

 

33位(レート1809)

 

 

 

 

おわりに

 

 

 

今回の構築は先述した通り「キタカミプロローグ」にて使用した構築のセルフオマージュという形をとりましたが、結果的にテラパゴス同士の同速勝負を回避し、強く使うことができたので割と満足しています。

 

テラパゴスの「はかいこうせん」、ブーバーンの「ねっぷう」以外に命中が不安定な技がない点も良いです。

 

構築の見た目(ほのお3匹)も吹っ切れた感じで好みなのですが、流石に吹っ切れすぎてじめん技の一貫が凄いことになっているし、「ひっくりかえす」に対する「このゆびとまれ」が辛いなど大会が始まってから気付いた欠陥も多いので、事前練習を十分に行うことは大事なんだなと再認識しました。

 

次回以降の公式大会もゆるく頑張っていきたいですね。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。