それにしても長かった。
花粉の脅威と、選手たちのプレーぶりに猛威を振るわれた4日間。
久しぶりに新中2をじっくりと見させてもらいましたが、身体は正直なんでしょうか。
惜しみなくパワーを注いだおかげで、遠征明けの今日、体調が非常に悪くございます。
加えて、子供は大人の生き血を吸いながらすくすくと育つヒルみたいな生物でござますので、4日間も一緒にいるとその対象は干からびる寸前でございます。
今までになかったシミがひとつ増えたのもそれが原因でしょう。
これが、指導者の宿命なんでございます。
「吸ったからには、すくすくと成長せいよ!」「この生き血を無駄にはするなよ!」
ベンチで指導者が声を荒げるのもご納得だと思います。
そんな訳で、今回の2年生。
栄養満点の生き血のおかげで、「大いに収穫あり」でございました。
この時期に、4日間も生き血を与えられたのは本当に大きかった。
初日から比べると、グンと成長した姿を見せてくれるようになりましたので、ホッとしております。
選手から言わせると、「甘えが許されない」になるのでしょうか。
プレーヤーとして、役割りとして、「やらなくてはならないプレー」をしっかりとやる。
彼らのプレーぶりを見ていると、この辺が非常に曖昧になっておりました。
帳尻を合わせられればいいや・・・。こんな感じの選手でしょうか。
非常に仲の良いグループではありますが、オフの緩みがそのままオンにという現状もありました。
なので、相手に合わせてプレーするし、自分たちのサッカーが自分たちから表現できない。
「1年後、君たちはどんな選手になっていると自分で想像してるの?」
「1年後、君たちはどんなチームに成長してると想像しているの?」
こう投げかけた初日でございます。
そんなスタートからの4日間でございましたが、最終日には、今まで不動のスタメン選手が控えになっていました。
出来る選手がコートに立ち、出来ない選手はコートに立てない。
出来る選手が増えたということが嬉しいことです。
初日と見違えるほどのプレーぶりとチーム力でございました。
不動のスタメン選手。ベンチからチームの戦いぶりを見て、相当悩んでいることと思います。
甘えさせない。
オフはたっぷり遊んであげても、オンは正しく評価しなくてはなりません。
「吸ったからには、すくすくと成長せいよ!」「この生き血を無駄にはするなよ!」
君は必ずできる。
そして、みんなも必ず出来る。
by paris