U-12の遠征を終えた翌日、久しぶりにU-15の遠征に帯同してきました。
3年生を主体に挑んだ3日間の復興祈念大会。
ところが2日前の初日に、FWの一人がプレー中に怪我をして骨折をしたとの報告。
主力中の主力ですから、非常に残念ではあります。
しかも全治1か月半と聞いていますので、最後の高円宮杯も難しいかもしれません。
私、この報告を聞いて最初に思ったのが、「申し訳ない」の気持ちでした。
彼の頑張りぶりは小学生のころからよく理解しております。
どんな状況に陥っても、諦めず、人一倍の責任感と素直さでチームを引っ張っていました。
身体をぶつけることも身を投げ出すことも厭わない、そんな頑張り屋です。
そんな彼がこのタイミングで怪我をした。
本当に申し訳ない。非常に辛い想いです。
サッカーに怪我は付き物。たしかにそうです。
でも彼は、人一倍の、仲間以上の、出来る限りの頑張りをプレーの中でチームに落とし込んでくれていたんだと思います。
他の選手が頑張っていないんじゃない。彼らもまた頑張っています。
でも彼は、それ以上のものを背負いながら、チームのために、仲間のために、まで突き進んでいたんだと思います。
だから、この怪我は・・・仕方ない。
そうじゃない。
この怪我は、このチームが作ったもの。
私はそう感じています。
だから申し訳ない。チームのために頑張ってくれてありがとうなと。
監督・コーチ・仲間たち、ほんの少しずつの不足分を、彼は必死に埋めようとしていたんだと思います。
彼は、当たり前のように頑張っていました。
お前がそこを埋めてくれ、そんなことを言われなくても、どこまでも自分でやることを増やしていました。
自分のプレーが上手くいかなくても、心に手を当てるだけで顔は一切下げませんでした。
そして、またすぐにチームのために力を振り絞っていました。
そのことを一番よく知っているのは、仲間たち。
そうでしょ?
「彼がいなくてキツいわ・・・」「FWを誰が埋める?」
そんなこと言うな。
頑張ったやつが残念な想いをさせる世界を作ってはいけない。
だから、U-15のこれからは簡単だと思います。
「彼のためにやる」
それだけで良い思います。
勝つ?負ける?良いプレーをする?
そんなものもいらない。
「彼のためにやる」
私が監督ならそうしたいし、絶対にそうする。
頑張ったやつに残念な想いをさせない。
たくさんの頑張りを求めて、そして頑張りを期待してきたみんな。
3年生よ、君たちに出来ることがある。
伝えられることがある。
残された短い期間、頑張ってきたやつが良い想いをする世界を作って欲しい。
怪我しちゃったか、それは仕方ないね。
そういうやつがいたら、殴り倒せ。
3年生よ、君たちに出来ることがある。
君たちに作れるものがある。
by paris