郡山フェスティバルのU-11試合を観戦。

2日目のその日は県トレセンの選考会と重なっていることもあり、いつものメンバーとはガラッと様変わり。

これは好都合と、どんな姿を見せてくれるのかワクワクしながらベンチへ座ったわけです。


「君たち、さっきの試合は楽しかったかい?」

0-5で負けた1試合目を終えた彼らに聞いてみると、下を向いた姿勢のまま“ううん”と首を振り返してきました。

「じゃあ、なんで楽しめなっかたのだろう?」

プレーが上手くいかなかったからかな、ボールを取られちゃったからかな、

それとも相手が強かったからかな、はたまた、どうプレーすればいいか分からなかったからかな。

なんともスッキリしない表情で理由を考えているわけです。

コーチは思うんだけどね…。その後にこう話しました。

「そもそも、楽しむためにプレーしようとしなかったんじゃないかな?」

良いプレーをしなきゃ!とか、取られないようにしなきゃ!とか、

そんな風にサッカーを難しく考えながらプレーしていたんじゃないかな。

それも大事なことなんだけども、その前にもっと大事なことがあるんだよ。

それはね…、

「サッカーを積極的に楽しもうとプレーすること。自分から積極的に楽しみに行くんだよ。」

君たちを見ていたら、それが全くなかったように感じるよ。

上手くいったプレーも上手くいかなかったプレーも、それは楽しさを繋げるためのプレーじゃなかった。

ただただ、一生懸命にプレーしていただけに思うよ。

君たちに一番大事にしてほしいこと。それは、

『積極的にサッカーを楽しもうとプレーすること』

コーチの役割りって、そんな君たちの楽しもうとする姿があるから、もっと楽しめるようなアドバイスを送れるんだよ。

もし、その中で失敗やミスがあったら、それは全部コーチが責任を取ってあげる。

だから、君たちは楽しむことだけに全力でそして積極的に取り組みなさい。

「目標は、どのチームよりもサッカーを楽しむことです!」

そんなことを話した数分間でした。


韓国のチームとの対戦となった2試合目。

とにかく積極的にプレーしていましたよ。

プレーが進むごとに集中力も出てきましたし、良い表情でプレーしていました。

積極的に楽しもうとするだけなんですが、それだけで色んな可能性が広がっていたように感じます。

そして引き分けのままPK戦へ、ここからがまだまだ楽しさの追求が弱いところ。

PK戦になった途端、「外しちゃうかもしれないけど、外れたらゴメンね…」そんな雰囲気に全体がなってました。

案の定、負け。

ベンチへ引き上げてくる選手たちへは「あの姿だけは作っちゃいけない!」ときつく伝えました。

相手のチームは、決める気満々だったし、GKだって止める気満々のように立っていたよ。

みんなは、勝負や緊張感を楽しもうとしたんじゃなく、失敗の姿に恐怖を感じながら立っていたんじゃないか。


結果じゃないんだ。

楽しめる選手、楽しめちゃう選手、楽しもうとする選手、そんな得する人間に成長して欲しい。

そんな風に思った1日でございました。

それにしても、ジュニアって1日で色んな表情が見れるわ。

まぁ楽しい。



by paris