久しぶりにU-12の試合を指導。

いつ以来でしょうか、3か月ぶりくらいですかね。

あの時は「自分の特徴や良さを私に存分に見せて欲しい」と伝えてプレーさせたんでした。

躍動していたんですねぇ。そのパフォーマンスに保護者も非常に喜んでたのを覚えています。

さて今回。

U-12リーグの公式戦。監督が遠征で不在とあってバトンタッチとなりました。

聞けば、前期に0-1で敗戦した相手とも対戦が組まれており、是非ともリベンジをしたいとのこと。

とても興味深いですし、あれからどのように成長をみせてくれるかも楽しみでした。


そして試合。

1試合目は6-0と快勝しましたが、幾つかの課題が見られましたね。

ひとつは、コートの中がとても静かなんです。

ボールを受ける選手以外の声がほとんどないんですね。

「ボールを寄こせ!」の声はあるんですが、状況を教え合うような声が少ないということです。

拮抗した試合なんかになると、こうした情報の共有が即座に行えるかが大事なんですよね。

彼らが行っているサッカー自体はとても上手ですし、ここまでの成長も感じます。

ただ、もう一歩で試合を落としてきた理由の一つに、こうしたこともあるんじゃないかな。

もう一つは、フィニッシュに関わる動き出しの強さとタイミング。

ゴール前までの運び方なんかは良いんだけど、肝心要のフィニッシャーが動かないんだな。

これTRするだけで格段に得点力が上がると思う。イメージの共有も図れるし、是非実施して欲しい。

そんなことを試合を終えた後に子供たちに伝えて、リベンジマッチとなる2試合目に挑みました。


前半の試合展開を見ていて、相手チームの力があることも分かりました。

と同時に、選手たちの心の音が聞こえてくるというか、緊張感も伝わってきました。

打ち合いと言うんでしょうか、雰囲気に飲まれたままバチバチでガチガチ。

0-0で迎えたハーフタイムに子供に聞いたんです。

「普段通りにプレーするがちょっと怖いんだろ?」

1試合目に見せてくれた自分の良さやチームの良さが全く見られなくなったんですね。

勝ちたいし負けたくないし、得点したいし失点したくないし。

言ってみれば、凌ぎ合いのようなサッカーにお付き合いしちゃう。

こりゃ拮抗した試合で負け続けちゃうわけだ。

明らかに経験不足。

何の経験って、こうした緊張感の中で、自分たちのサッカーを展開していくメンタリティー。

「君たちね、普通にやれるんだよ。自信を持ってやってみなさい。」

「こうした試合だからこそ、普段やっていることを、やってごらん。」

すると後半にスコアーが動きましたね。

先制してから同点にされて、そして再度得点をして2-1。

終盤の方は、普段見せてくれている彼ららしさが存分に出ていましたし、

相手のチームも為す術がなしといった感じで終了。

それにしても、よく勝ちました。

あのような緊張状態から、どうすれば勝利を掴み取れるようになるのか?

そのことを実感できたのは、かなりの財産だよね。


Tr.Mでは良いプレーして勝つんだけど、公式戦になると負けちゃう。

ここを抜ければという大事な試合で競り負けちゃう。

今までたくさん聞いてきたね。

でも、もう大丈夫でしょう。

だって、力あるんだもん。見ていて感心するほど良いプレーしてるもん。


ジュニアは本当に面白い。いつ行っても内容が濃いわ


by paris