U-13初合宿。

小学7年生の姿を晒してくれた彼らですが、少しずつサッカーの向上が見られました。

「個としての責任からチームの一員としての責任へ」

この認識が薄かったんですね彼らは。

うちのチームが進めようとしているサッカーの課題。

それを具現化していくのもその認識を強く持ちなさいと。

ある選手はいつも憤っているんですね。

仲間の不出来にイライラを募らせるんです。

気持ちは分かりますが、ただの損しか生まれません。

結果としてチームの得を生むために自分がどうそれをサポートするのかがまだまだ幼稚。

だからお前のニックネームは「アングリー」だって私に言われました。

彼に限らずですが、こうした向上が自然とサッカーを向上させていきます。


この2日間で新たに苦悩した選手がいます。

それは今までAチームに選出されていた選手。

試合を重ねる毎に周りが彼に要求する回数が増えていったんですね。

「もっとこうしてくれ!」「もっとこうしてくれ!」

今までにあまり見られなかったシーンです。

これは、彼をサポートする周りが個としてだけではなくチームとしての得を要求したからです。

そんな要求に彼は応えられず苦悩してました。挫折に近いんじゃないかな。

でもね、私はチームとしてだいぶ良くなってきたなと思ってます。

更に表現力とメッセージ性を高めて行った選手。

個の責任だけではチームが損をすることを学んだ選手。

チームの一員としての責任がサッカーを作り上げることを体現していった選手。

チームとして作り上げることの大切さと自覚、それは自立にも近いのでしょう。


この夏、彼らに期待しているのは2年生を追い抜け。

スピードがない、パワーがない、と言われる彼ら。

サッカー選手としてグランドに立ち続けておけば、自然と強く速くなります。

そしてそれがなければ戦いを挑むサッカーは難しくなっていくのです。

だからこそ、サッカーやっているではなく、サッカー選手になることが重要です。

そして自然と身に付けていくのです。


意外と向上したなぁ。この2日間で見せた彼らの最後の姿です。

期待して見守っていきましょう。


by paris