東北大会出場を目指して戦ってきたU-15クラブユース大会でしたが、

惜しくも決勝トーナメントで敗退となり、幕を閉じることとなりました。

大会を通して、安易で不用意な失点が大きな代償となったことは否めません。

良い攻撃が出来た、先制点を奪った。でも肝心要の時間帯で、意図も簡単に失点。

個人の不安定さがそれらを増幅してしまったのは、このチームの最大の問題。

これでは、密度の高い試合を制することが出来ません。

最終戦となった順位決定戦。

試合前に「ボール奪取率」という話を選手たちに話しました。

特にボランチの選手に対しては、アプローチやプレッシャー云々ではなく、

最終的にボールを奪い取ることに主眼をおいてトライして欲しいと。

実際、これまでの試合でも幾度となく相手にプレッシャーをかけ続けてくれた選手たちでしたが、

ボールを取り切るところまでは出来ていませんでした。

プレッシャーをかけた、でも外された。

それではダメと言うことです。

10回チャレンジしたら、7回以上の確率で奪い取ることが出来なくてはなりません。

奪いに行ってちゃんと奪えたのかどうか、そこが自分の評価する部分です。

日本代表の長谷部を例に出し、なぜ彼のボール奪取率が高いかを説明しました。


対戦相手は、一つ上の東北リーグに所属している強豪でしたが、結果は0-0のPK勝利です。

華やかなシーンには映らなかったでしょうが、私の思うMVPは小さな身体をしたボランチの子です。

彼の奪取率は非常に高いものがありました。

以前までのプレーとは、やはり違っていたと思います。

もちろん攻撃においては幾つかのミスもありましたし、判断の悪さもありました。

でも、チームを底で支えたのは、相手の攻撃の糸口を未然に防いでいた彼のボール奪取です。

奪いに行って、ちゃんと奪って帰ってくる。

このボール奪取力が守備において非常に大切な基準だと感じています。


さて、試合を進めてきた毎に課題を少しづつ改善しつつあるU-15ですが、

1年生の台頭もあり、これからのリーグ戦でスタートメンバーの変更も出てくるでしょう。

楽しみといったら楽しみな状況です。

応援ありがとうございました。


by paris