U-15のTr.Mがありましたが、中々面白い現象が生まれていまして…。

表現するプレーというものは、その選手の性格に意外と似てるんですな。

Aチームのある選手は、無骨な日本男児と言いますか、まぁ真っ直ぐな人間でして。

一生懸命が売りのようなものですから、プレーする前に答えが顔に出ちゃうんですね。

こうと決めたら、こう!みたいな。

最近のTRでは、ピッチの中で違う二面性を出すような課題を与えてるんですね。

ある部分では、こういう一面。そしてある部分ではこういう一面。

そのギャップを出来るだけ大きくしなさいと。

そしてそのスイッチを自分で入れ替えしなさいと。

真面目な子ですから、そのギャップを作ることでさえ、真面目に取り組むんです。

だからハーフタイムに言って聞かせたんです、あなた変身しなさいと。

ある一面は、自分じゃない人間がやってるようにと。

もっと言えば、架空のマンガの主人公でも作り上げて、その主人公でプレーすればいいと。

名前でも私が考えてあげようかと提案しましたが、自分で作りますと断られたんです。

そんなことで、後半のピッチに送り出したんですが、

若干のギャップの広がりは見られましたが、まだまだ日本男児が色濃く残っているようでした。

試合後に聞いてみたんです。ところで主人公の名前は何だったんだ?

「はい!」

「ブキヨウです!」

「…!?」

ブラック企業でも、最優秀社員に選ばれそうな勢いです。


ちなみに、二面性を存分に出していた選手たちはニコニコしながらプレーしていましたね。

楽しくて仕方ないようです。

終始難しそうな顔してプレーしていた彼ですが(もう一人いますが)、

新たな主人公を作り上げて次回のTRに来てくれることを祈ってます。

「はじめまして、松岡修造です」

こんなん言われたらどうしよう。良いのか悪いのか…。

まぁブラックも虹色になるか。

とりあえず、U-15変身中!!!


by paris