所用で不在の監督に変わりU-11コカコーラ杯を指揮。

先週のちびりん大会と合わせ、前日の試合も見ていましたので、

いくつかの課題と判断基準を選手たちに提示して試合に挑んできました。

監督からは全権を託されたこともあり、システムも選手の人選も私なりに多少変更。

なぜこのシステムなのか、なぜあなたなのか、なぜこのポジションなのか、

そして、そのことでチームとしての強みがどう生まれるのか。

そんなことを一人ずつ説明してあげ、自信を持ってピッチへ送り出しました。

内容の方は後述するとして、結果は0-0のPKで負け。

試合後のミーティングでも話しましたが、PKはサイコロの目を振るようなもんじゃないと。

40分を含めたトータルの力差として表れるもので、外した誰かが責任を負うことでもない。

これはね、ちゃんと意味があるの。

サッカーの神様が「ちゃんと試合で決着をつける力を付けてきなさい」と言っているんだわ。

まだ足りないよ、40分の中で勝ち切れる力をチーム全体で身に付けて初めてヨッシャーだぞと。

色んな見方もあるし、評価の仕方もあるだろうけど、今日の選手たちは間違いなく良くやったよ。

「なぜあなたなのか」に対する強みもしっかりと表現出来ていたし、

「チームが目指す判断基準」に対しても、随分と意識してプレーしてくれました。

あれほどの緊迫感ある試合を40分通してやり通すというのはそう簡単なもんじゃない。

もっと言うと、そうした隙のない張り詰めた空気感を彼らが作り出しているんだからね。

どちらか一方じゃ出来ないものだから、どちらのチームも素晴らしかったと言えるでしょう。

初スタメンで1試合を戦い抜いた4年生然り、途中から出場した4年生然り、

成長段階の5年生も含めて、私が今まで見た中で一番サッカーを追求した試合だったんじゃないかな。

だからこそ価値があるね。

執拗に試合に出たがる意欲満々の4年生も、サブに甘んじてる5年生も、

何より試合で結果を得れなかった出場選手たちも、次は絶対に勝ってやろうと思ってるはず。

差を埋め、そして追い越すには、その心とTRしかありません。

今日は、緊迫感があったからこそ出来ないプレーも多く見受けられました。

選手自身が悪いのではありません。

この緊迫感で必要とされる力がまだ要求されてなかったし、作り上げられてなかっただけです。

スタートポジションには立てています。それを認識することもできました。

あとはそこを出発地点として動き始めるだけです。

私は、試合を終えてこう思いました。

来年には必ず逆転できる力を付けさせてやろうと。

一人ひとりを評価してあげた強みは、今日も多くの場面で私を勇気付けてくれました。

きっとあの子たちなら、やってくれるでしょう。

お前なら出来るぜ!

そう送り出した今日が、来年のその時もそう言えるようこれからの日々をしっかりと支えてあげたいと思います。



by paris