入団して間もない「新中1」の様子をご報告。

小粒っ子が多い彼らですが、なんとその全員が外部チームからの入団。

その分、志が高い。

このクラブに入って上手くなりたい、強くなりたい、の気持ちがあるんですね。

数ある選択肢からここを選んだんですから、それなりの決意があるという訳です。

実際TRを行っていると、もう既にビアンコーネのTRに順応していってる姿があります。

1年生だからという甘えがないんですね。

試合に出るために本気だし、上手くなるために本気なんです。

私は彼らが入団してからというもの、いつも伝えているメッセージがあります。

「平等に区別します」

出来る奴、そして意欲のある奴は試合に出す。という単純な基準です。

そして「それを自分で掴みとりなさい」と。

先日にあった公式戦でも早々とデビューを果たした選手もいました。

1年生だろうが何年生だろうがチャンスは平等です。

僕はまだ1年生だから・・・。そんな考えを持った選手はいません。

でなければ、このTRには付いて行けないでしょうし、早々に退団していることと思います。

私も辞めた方がいいよって勧めます。

何人かTR参加に来た子もいますが、殆どの子は甘い考えで来ますので、

これがジュニアユースのTRか、って面喰って退散していきます。

だからと言って、今いる1年生が特別かって言うとそうじゃない。

技術や体力、個人戦術、この年代までに必要な要素は正直不足しています。

そんな彼らに秘密や秘けつなんてありません。

ただ単にある瞬間から「決意」を持っただけなんです。

それ故に、これが当たり前の環境なんだと受け入れられるし、要求と追及を飲み込める。

私から発せられる数々のメッセージもちゃんと受け取れる。

それが早々の順応に繋がっているんです。

他のチームがどんなアプローチをして育成をしているか知りません。

クラブ・部活、どこを選んでもいいでしょう。

結局はその子なりの環境なんだと思います。

ある1年生の保護者から聞かされたことがあります。

「監督を信じてやっていけば上手くなる」

自宅に戻った後、TRの様子を聞いた親に子供がそう言ったそうです。

決意を持った瞬間に「意欲に満ち溢れた選手」へ変貌したのでしょう。

ここ数日のTRも素晴らしく意欲的な雰囲気の中、プレーの表現を行えていました。

最初っから出来ない奴なんていないんですから、全ての選手に可能性を感じています。

週末には彼らをメインとしたTr.Mを組みました。

じっくりと違いを見たいと思います。


by paris