先日のU-15リーグで出た課題を再度確認する意味でビデオ研修をしました。

自分のプレーを客観的に見つめるということは非常に大切なことです。

私もそうでしたが、自分の残っているイメージなんて意外とあてにならなくて、

それ以外のイメージに残っていない部分で、多くの課題が隠されていることも多いものです。

また、自分のプレーイメージが多くの記憶を占めている中で、

味方やチームのプレーを総括的に見つめられるキッカケともなります。

個人およびチームとしての方向性や取り組むべき課題を明確にしていく。

このことが進んでいけば、必然とTRの実効性と質が上がり、試合にプレーとして反映されていきます。

子供たちには事前に特に確認しておくべき重点項目を記した資料を配り、見進めて行きました。

課題が多く表れる試合内容でしたが、その大部分が、普段のTRで行われていること、

指摘されていること、改善と向上を促されていること、に集約されていました。

これが何を意味するかというと、毎日のTRでの理解と追及が不十分だったということ。

そして、それを試合の中でどう生かさなければならないかを考えられていない点に尽きます。

見つめているようで見つめていない、理解しているようで理解していない、

小手先と一生懸命だけに助けられるサッカー選手です。

さらに全体に厳しく指摘した点もあります。

それは、感情のコントロールを良い方向に修正出来ない選手。

ミスや失敗の度にプレーを止め、頭を下げる。不満や憤りをあからさまに表情や身振りで表現する。

チームにとって何のプラスにも働きませんし、逆に多くのマイナスを生んでいます。

こうしたプレーが3年生に見られるのですから、自覚の無さと幼稚さに情けなさを感じています。

全体を映し出すビデオを見たことで、自分がどのようなサッカー選手かが良く理解できたと思います。

自分がどのような判断とプレーをしているのか、イメージとはかけ離れていたことでしょう。

ただ、「確かに、TRでやっていること、言われていることを考えてプレーしてないや」

そう分かっただけでも、十分な成果です。

もし普段のTRで追及していることを行っていたら、と思える場面ばかりです。


選手の成長とは簡単ではありません。彼らも少しずつ向上を進めてくれました。

ただ、その右肩上がりの成長線を更に上向きにしていく機会も必要になってきます。

今まさに彼らにとって効果的なタイミングなのだと感じます。

そうしたタイミングを作り出せるところまで頑張ってきてくれた選手たちに感謝します。


by paris