U-15TRを終え、記憶が鮮明のうちにTRノートに評価と修正点を加えています。

今日も重要なファクターをいくつか選手たちに伝えましたが、

どれだけの人間が覚えていることでしょう。

記憶だけを頼りに生きている選手は、きっと明日にでも忘れてしまっていることだと思います。

一方、忘れることを前提に準備をしている選手は、しっかりと手元に置いておけます。

それがサッカーノート・サッカーメモなのでしょう。

こういった習慣を持つ選手は、指導者の言葉にとても敏感になります。

発せられた言葉の中でも、重要な部分を感じ取ることが出来るようになるのです。

一方、記憶に頼る選手というと、そうした部分にピンとこないのです。

ピンとこないから、頭の中に赤線も引けないし、フォントの大きさも変えられません。

その差は非常に大きいものでしょう。

合宿時など、ミーティングでノートを取らせますが、そうした選手のノートは、見るも無残です。

おそらく勉強も効率が悪いことでしょう。

ジュニアユースでの3年間を見ていると、そうした選手間の差が形として非常に大きく表れます。

上手くなる選手、上手くならない選手、それなりの理由があるという訳です。


今日のTRでは、アップからTR①までの部分を子供たちが自主的に行ってくれました。

3年生のキャプテンが頼りなさげに言葉を掛けながら全体をまとめようとしているんですね。

頑張ってくれやしましたが、まぁグダグダです。非常に質の低いTRでした。

TRの合間と終わりに話をしましたが、これはキャプテンの問題ではなく一人ひとりの問題だと。

自覚と自立心の無い集団を一人の人間がまとめるなんて到底無理。

キャプテンというのは、そういった集団をまとめるためにあるんじゃない。

自覚と自立心がある集団にキャプテンがいて初めて同じ方向に大きな力を向けられるのだと。

誰かのお尻を追いかけるだけの人間に、感じる力や自らが発する力なんて生まれやしません。

一見まとまったように思える集団も、ふたを開ければ綻びだらけなんてざらにあります。

私たちはそんな集団にならないようにしなければなりません。

もちろんその後のTR②からは、スイッチがグッと上がって良いTRになってくれました。


そんなことを彼らに伝えながら、選手の更なる成長に期待する今日のTR日誌でした。


by paris