昨夜は高崎芸劇で、ポペルカ プラハ放送響のスメタナ《わが祖国》を聴きました。

 

大宮から高崎は新幹線で1駅、20数分。

 

目白から大宮に行くまでのほうが時間が掛かる。

 

平日夜だからか、会場の入りは悪い。

 

1階の中央ブロックはそこそこ埋まってますが、左右ブロックはほぼ空席。

 

プログラムは《わが祖国》一本勝負。

 

第3曲の後に休憩を入れることが多いですが、昨夜は80分休憩無し。

 

楽しかった!

 

オケは14型。

 

ポペルカもオケも熱量は高かった。

 

ポペルカは指揮台の上で精力的によく動く。

 

オケの奏者もやたらと体を揺らす。

 

Clトップは尺八を吹くかのように頭を大きく振り、弥が上にも目立つ。

 

ガラガラの会場も影響したか、肝心のアンサンブルは今一つ。

 

第1曲「ヴィシェフラド」のHpは1台。

 

スコア通り2台でヴィシェフラドのモティーフを弾いて欲しかった。

 

木管は素朴な味わい。

 

最後にヴィシェフラドのモティーフを高らかに歌い上げるところは良かった。

 

第2曲「ヴルタヴァ」は冒頭の2本Flが美しい。

 

途中のエピソードも楽しい。

 

第3曲「シャールカ」ではClが活躍。

 

尺八吹きのClトップ、結構好きかも。

愛の場面ではバレエ音楽のように夢見心地。
 
ポペルカは聴かせ上手です。


第4曲「ボヘミアの森と草原から」は自然賛歌。 

広々としたコラールが良い。

終盤のポルカはキレがあって楽しい。

第5曲「ターボル」は、フス派が歌ったとされるコラールがモティーフ。

因みに、ターボルはフス派が拠点としたチェコ南部の都市。


名誉回復を果たして民族の英雄になった、フス。

 

そんなイメージを音化した曲ですが、熱い演奏でした。
 
第6曲「ブラーニク」では、Hrのエコーを伴うObが素朴な美しさ。

 

最後にフス派のコラールを壮麗に歌い上げるところは感動的。

 

アンコールは無し。

 

ポペルカは来年2月のN響A&Bプロに出演予定。

 

Aプロはツェムリンスキー《シンフォニエッタ》、RS Hr協1、ドヴォ《野鳩》、ヤナ《シンフォニエッタ》。

 

Bプロはモツのアリア集と交25、シュマ1《春》。

 

こちらも楽しみです。

 


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