昨日は芸劇で、カーチュン 日フィルの坂本龍一プロを聴きました。
坂本の音楽にドビュ、武満を組み合わせたプロ。
前半はドビュ《夜想曲》と坂本 箏協(w/遠藤千晶)。
後半は坂本《The Last Emperor》、武満《波の盆》より「フィナーレ」、坂本《地中海のテーマ》(w/中野翔太)。
カーチュンは暗譜で振るのが身上ですが、昨日は全曲譜面を置いて指揮。
ドビュ《夜想曲》は「雲」「祭り」「シレーヌ」の3曲。
「祭り」の行列のエピソードが楽しい。
演奏は普通。
2曲目は坂本 箏協。
2010年の初演以来、14年振りの再演。
これを聴きたくて聴きに行ったようなもの。
初演では沢井さんが17絃箏を4面並べて演奏しましたが、昨日は25弦箏一面で肩透かし。
箏はPA使用。
全4楽章、楽章間に調弦をして演奏。
遠藤さんの演奏は見ていて楽しい。
坂本の音楽は全篇環境音楽風で、心の琴線に触れず。
後半の聴き物は、坂本の《地中海のテーマ》(El Mar Mediterrani)。
1992年バルセロナ五輪の開会式のマスゲームのための音楽です。
今年の3.31に東北ユースオケがサントリーで演奏したばかり。
パーカスが活躍し、ドラムセットも入るカッコいい曲です。
ピアノパートはクラスターが炸裂。
何度も聴きたいとは思わないかな。
吉松の音楽と同様、この手の音楽に飽きたのかも。
昨日は坂本の箏協を聴けただけで十分。
ただ、指揮はカーチュンじゃなくても良かったような。
カーチュンの無駄遣いという気がしなくもない。