昨夜は武蔵野小ホールで、レオンハルツベルガー(Manuela Leonhartsberger)のリサイタルを聴きました。

 

共演はみどり・オルトナー。

 

前半がリート、後半がオペラ/オペレッタのアリア。

 

曲目は以下の通り(当初発表から一部変更)。

 

リスト : 3人のジプシー、汝マールリングの鐘、トゥーレに王がいた

シュベ:死と乙女、丘へ登る若者、子守歌、小人

ドヴォ:《ジプシーの歌》(全7曲)

***

JSⅡ《こうもり》より オルロフスキー公爵のクープレ「私はお客を招くのが好き」
モツ《フィガロ》より ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」

RS《ばらの騎士》より オクタヴィアンのモノローグ「あなたは素晴らしい」

ビゼー《カルメン》より カルメンのボヘミアン・シャンソン「シストルムの鈴が鳴る」
シュトルツ《プラターの春》より 「プラーター公園は花盛り」

《春のパレード》より 「グラス一杯のシャンペンで充分」

JSⅡ《踊り子ファニー・エルスラー》より 「ジーヴェリングのリラの花」

シュトルツ《絹を纏ったヴィーナス》より 「悲しみと喜びの歌をヴァイオリンで」

 

楽しかった!

 

前半のリートは約50分、後半のアリアは約30分。

 

途中にピアノだけの演奏を挟むことなく、歌いっ放し。

 

しかも、全て暗譜!

 

レオンハルツベルガーはオーストリア出身のメゾ。

 

初めて聴く歌手です。

 

年齢は不詳ですが(中年?)、気品を感じさせる佇まい。

 

声はリリカルで透明感があり、発声に癖が無い。
 

前半のリートと後半のアリアでは、響きの作り方が違う。

 

どちらも良かったですが、リラックスして響きを解放した後半のほうが好み。

 

オルトナーのピアノが些か大味で、リートの味わいを損なっていたのが惜しい。

 

後半のステージでは、シャンパンのボトルとグラスを載せたテーブルが用意されます。

 

時々グラスを持って歌い、寛いだ雰囲気を演出。

 

オルロフスキー、ケルビーノ、オクタヴィアン、カルメンとキャラの違う歌を表情豊かに歌います。

 

客席を乗せる術も心得ていて、カルメンのジプシーの歌では大いに盛り上がりました。

 

最後は自身の故郷ウィーンに因んだ曲をいくつか。

 

楽しみにしていたシュトルツは、滅茶良かった。

 

凄く幸せな気分。

 

アンコールは2曲。

 

シューベルト「音楽に寄せて」とジーンツィンスキー「ウィーン、わが夢の街」。

 


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