昨夜はサントリーで、ルイージ N響のBプロ初日を聴きました。
ブラPf協1(w/ブッフビンダー)とニル2《4つの気質》。
2日目からの振替え。
ブラ Pf協1は交響的協奏曲というか、協奏的交響曲のような曲。
そのためか、あまり演奏されない。
ブッフビンダーは77歳の巨匠ながら、日本での人気は今一つ。
誠実な演奏で、音色に包容力があります。
オケへの目配りも怠りなく、如何にも協奏交といった感。
N響も上手い。
第1楽章ではHrが活躍しますが、今井首席の広々した優しい音色!
第2楽章は只管美しい。
N響の繊細を極めた弦、そして木管の上手いこと!
ブッフビンダーのピアノは詩情豊か。
第3楽章は快活なロンド。
ベトっぽい音楽で好みと違いますが、演奏は良かった。
ソリストアンコールは無し。
後半は実演では滅多に聴けない、ニル2。
2019年6月のパーヴォ N響以来か。
ルイージ十八番のニルセン。
第1楽章のメリハリ、第2楽章の優美さ、第3楽章の落日感、第4楽章の躍動感。
N響の機能性と相俟って、これ以上は無いと思える演奏でした。
こういう演奏を聴くと、ルイージ N響も捨てたものではない。
ただ、来シーズン ルイージが振るBプロには食指が動きません。
9月はベト7他、12月はムソ《展覧会》他、25年5月はマラ4他。
しかもマラ4のソリストは森さん。
昨夜のような選曲だったら、迷わず会員を継続するのに。