昨夜はTOCで、高関 シティを聴きました。
RS《ばらの騎士》序奏とワルツ集、シマ Vn協1(w/南)、ベト3《英雄》。
ベト3には惹かれないけど、2024-2025シーズンのオープニングということで聴きに行きました。
会場は6、7割の入りでちょっと寂しい開幕。
RS《ばらの騎士》序奏とワルツは、作曲者自身による編曲。
「ワルツシークエンス1番」として知られるもの。
約13分と短いので、オペラの雰囲気をちょっと楽しむには良いかも。
高関 シティの演奏は普通。
もう少し優美さが欲しい。
2曲目はシマ Vn協1。
ソリストは南さん。
独ハノーファー在住ということもあり、あまり聴く機会がない。
2022年10月の下野 都響との別宮 Vn協以来か。
シマ協1は先月、リープライヒ 日フィルと辻さんの演奏を聴いたばかり。
好きな曲なので、また聴けて嬉しい。
南さんはテンションが高く、技巧にキレがあります。
オケはRS張りのゴージャスな響きで、時に鳴らし過ぎと思える程。
ソリストアンコールは無し。
後半はベト3。
今回も最新版のスコアを研究し尽くして指揮台に立っているだろう、高関さん。
連日の春祭オペラの疲れで途中で寝るかもと思ってましたが、冒頭から覚醒。
前半と一味違う、シティらしい鮮やかな音。
高関さんは指揮棒を持たず、力の籠った指揮はきびきびとして小気味好い。
弦はピリオドっぽいけど、ノンヴィブを徹底することはなく、良いとこ取り。
その所為か、キレがあるのに音が薄くならない。
響きも立体的で大変充実。
高関さんらしく随所に工夫があって、最後まで楽しめました。