今日は東文で、ムーティ 春祭オケの《アイーダ》(演奏会形式)を聴きました。
滅茶楽しかった!
主役級3人の歌手はアイーダ役にシーリ、ラダメス役にガンチ、アムネリス役にマトーチュキナ。
アモナズロ役にヴァシレ、ランフィス役にデ・カンポ、エジプト国王に片山さん。
合唱は東京オペラシンガーズ(約100人)。
演奏会形式では歌手が最前列で横一列になって歌うことが多いですが、今日はムーティの目の前に二列。
前列下手から、マトーチュキナ、シーリ、ガンチ、ヴァシレ。
後列にデ・カンポと片山さん。
歌手の前には譜面台が置かれ、全員譜面を見ながら歌います。
オケと合唱は最高!
グランドオペラらしい壮麗な音楽から、登場人物の心理に寄り添う繊細な音楽まで、完璧。
特に後者の弱音表現に痺れました。
歌手はアムネリス役のマトーチュキナが、他を圧倒する素晴らしさ。
昨年の春祭《仮面舞踏会》のウルリカ役も良かったけど、数段上手くなった印象。
オーラもあって、同じロシア出身のネトレプコを彷彿させる佇まい。
第4幕ではゾーンに入ったような迫真の歌唱で、アムネリスの苦悩を表現。
《アイーダ》の主役はアムネリスなんじゃないかと思う位、良かった。
ラダメス役のガンチは第1幕では高音が掠れたりやや不安定でしたが、その後は本来の輝かしさを取り戻し、尻上がりに調子を上げた印象。
第4幕第1場でのマトーチュキナとガンチの遣り取りは聴き応え十分。
主役級3人の中で唯一不調だったのが、題名役のシーリ。
とにかく声が飛ばない。
第3幕では声が続かず、歌が途切れてしまうハプニングも。
大事には至らなかったけど吃驚しました。
本来もっと上手い人だと思うので、4/20には復調して欲しい。
ランフィス役のデ・カンポ、アモナズロ役のヴァシレも上手い。
エジプト国王役の片山さんは声量はありますが、ディクションが日本人。
巫女役の中畑さんは、《指環》ガラでの森の鳥に続き、今日も美しい歌声を会場に響かせました。
出番は少ないのに、記憶に残る歌を聴かせるって凄い。
2日目は今日より更に凄い演奏を聴けそう。
4/20もチケットを取れば良かったな。
【追記】
春祭公式サイトから、4/20のチケット(S席)も取りました。