3月に新国《トリスタン》6公演を完走した都響。

 

明日は《トリスタン》後、初めてとなる定期演奏会。

 

《トリスタン》を振った大野さん指揮で、アルマ・マーラー《7つの歌》(w/藤村)とブル3。

 

ブル3は1877年第2稿ノーヴァク版。

 

ワーグナーに献呈され、作曲者自身「ワーグナー交響曲」と称した作品。

 

《トリスタン》との繋がりを意識した選曲です。

 

そういえば、2021年1月にインバルが都響と同曲(1873年初稿)を演奏したときは、前半が《トリスタン》より「前奏曲と愛の死」、後半がブル3でした。

 

 

今回の前プロは、アルマ・マーラーの《7つの歌》。

 

そんな曲あったかなと思ったら、《5つの歌》と《4つの歌》からマシューズ兄弟(David & Colin Matthews)が7曲を抜粋して、ピアノ・パートを管弦楽に編曲したものらしい。

 

明日が日本初演。

 

1. Die stille Stadt(The Quiet Town, 静かな街)(詩:Richard Dehmel)
2. Laue Sommernacht(Mild Summerʼs Night, 気だるい夏の夜)(Otto Julius Bierbaum)
3. Licht in der Nacht(Light in the Night, 夜の光)(Otto Julius Bierbaum)
4. Waldseligkeit(Forest Bliss, 森の至福 )(Richard Dehmel)
5. In meines Vaters Garten(In My Fatherʼs Garden, 父さんの庭)(Otto Erich Hartleben)
6. Bei dir ist es traut(With You It is Pleasant, 君といると心地よい)(Rainer Maria Rilke)
7. Erntelied(Harvest Song, 収穫の歌)(Gustav Falke)

 

マシューズ兄弟は、マラ10クック補筆版の改訂に参加したことでも有名。

 

《トリスタン》直前の2月に聴いた、インバル 都響のマラ10クック補筆版との繋がりを感じさせます。

 

そして、歌手は新国でブランゲーネを歌った藤村さん!

 

明日も美しい歌を聴けそう。

 


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