昨日はサントリーで、群響の東京公演を聴きました。
飯森さん指揮で、モツ Pf協20 KV466とブル9。
モツのソリストは、トルコ出身のチャクムル。
チャクムルの演奏は昨年9月にウィグモア・ソロイスツ、2021年10月に鈴木優人 読響とのアデスで聴いてます。
チャクムルの使用楽器はいつものシゲル・カワイ。
いきなりオケだけの提示部を一緒に弾き始めて吃驚。
フレージングも独特で、自由奔放。
チャクムルってこんなだったかな。
苦手だ。
端正なオケとは対照的。
ソリスト・アンコールはファジル・サイの《ブラック・アース》。
昔、LFJで広瀬さんが弾いたのを聴きました。
内部奏法を駆使して、トルコの伝統楽器を表現しているのが面白い。
ハンガリーのツィンバロムのようにも聴こえます。
後半のブル9は、完成された3楽章のコールス校訂版。
2000年版(ブルックナー協会全集版)かと思ったら、コールスの新校訂版だった模様。
もちろん、違いは全く分からず。
オケは14型、コンマスは伊藤さん。
飯森さんは暗譜で指揮。
真摯な演奏で好印象。
金管の鳴りっぷりが良い。
濱地さん率いるHr隊(8+1)は好みの音。
木管が今一つ。
Obの音が平板だったのが残念。
Flトップの瀧本さん(客演)は上手かった。
第2楽章も熱演でしたが、ノットを聴いた後だと大人しく聴こえる。
第3楽章は美演。
最後は瀧本さんのFl、Wag.Tub4人衆(持替)に浄化されました。
ブル9はやっぱりここで終わるのが好き。