昨日は紀尾井で、エスメQを聴きました。
曲目はハイドン41(29)《ご機嫌いかが》、ファニー・メンデルスゾーン、ベト13 op.130(終楽章《大フーガ》op.133)。
弦四の父ハイドンの記念碑的な《ロシア四重奏曲》から41(29)番、女性作曲家の先駆けファニー・メンデルスゾーンが残した弦四、ベトからは6楽章構成の破格な13番、しかも終楽章に《大フーガ》。
新生エスメQの初リサイタルに相応しい、意欲的な選曲です。
演奏は女性奏者3人が火の玉系で、Vaのムラトが上手く中和している印象。
1stのペ・ウォンヒは情熱的に弾きますが、偶に音程が甘くなるのが惜しい。
前半がハイドンの古典的な均整美と愉悦感、ファニーのロマン的な情念を感じる好演。
エスメQのテンペラメントに合ってました。
一方、後半のベトは勢いと歌で聴かせるものの、感銘は薄い。
アンコールはシュマ《トロイメライ》。
あと、演奏と関係ないですが、ベトで飴の包みを長々と剥く老人がいて閉口。
弦四のリサイタルでは珍しい。
子供連れが結構いたのにも驚き。
紀尾井ホールは苦手だ。